子宮筋腫や子宮内膜症で保険は適用される?発症後加入できる?
子宮筋腫と子宮内膜症は、子宮にまつわる女性特有の病気です。
また、子宮筋腫や子宮内膜症と診断された場合、新たに保険に加入できるのでしょうか。
- 生命保険で子宮筋腫や子宮内膜症の給付金がおりるか知っておきたい方
- 子宮筋腫や子宮内膜症になった後に生命保険に加入できるか知りたい方
- 子宮筋腫や子宮内膜症に有効な生命保険が知りたい方

この記事は5分程度で読めます。
目次
子宮筋腫で生命保険の給付金はおりる?
子宮筋腫とは
- 子宮の外側にできるものを「漿膜下(しょうまくか)筋腫」
- 筋層内部にできるものを「筋層内筋腫」
- 子宮の内側にできるものを「粘膜下筋腫」
と分類します。
30~50歳代の女性のうち30~50%の人の子宮内に少なくとも1個は子宮筋腫があると言われており、10~20代の女性でもみられることがあります。
卵巣から分泌される女性ホルモンが影響してできると言われており、そのため、閉経後は自然と小さくなっていくことが多いようです。
特に症状が出ないこともありますが、人によっては以下のような症状があらわれます。
- 貧血
- 頻尿
- 腹部膨満感
- 腰痛
- 便秘
- 強い月経痛
また、できた場所や大きさによって、妊娠しにくい、流産しやすいといったリスクがあるとされています。
子宮筋腫になってしまったとき、保険は役立つ?
通院での薬物療法に通院給付金
子宮筋腫は小さいものなら無症状ということもあり、特に治療は行わずに経過観察にとどめる場合もあります。
症状がある場合は治療を行いますが、大きく以下の方法があります。
- 薬物療法…薬で症状を抑えつつ筋腫を小さくしていく方法
- 手術療法…通院(外来)主体の治療方法
薬物療法には代表的なものとしてGnRHアゴニスト療法があり、6ヵ月程度をかけて投薬を行います。
手術療法を受けた際は、医療保険で通院を保障する保険や特約に加入していれば、通院日数に応じて給付金が受け取れます。
入院・手術になった場合は入院・手術給付金
状態によって手術療法になる場合、筋腫だけを取り除くか、子宮を全摘するかの選択になります。
状態にもよりますが、将来の妊娠を希望するかどうかで、子宮を温存するかどうかを決めることになるでしょう。
筋腫だけを取り除く手術は、内視鏡で行う場合もあり、日帰り入院で済むこともあります。
入院や手術に対しては、医療保険や特約から、入院給付金、手術給付金が受け取れます。
入院給付金は入院日数に応じて給付されるのが一般的ですが、短期の場合、数日分がまとめて一時金として支払われる仕組みになっていることもあります。
日帰り入院を1日の入院とみなして給付されるかどうかは商品によりますので確認しましょう。
手術給付金は手術の程度に応じて支払われます。
保障内容は商品によって異なりますが、入院給付金・手術給付金が上乗せされる形が一般的です。
働けない場合は就業不能保障
就業不能保険や所得補償保険に加入している場合、入院等で仕事ができない期間について、給付金が支払われる可能性があります。
ただし、これらの保険は、ただ単に「仕事を休んでいる」というだけでなく、商品ごとに厳密な就業不能の条件があるので、その条件にあてはまっている必要があります。
条件にあてはまってさえいれば、入院しておらず自宅で療養中でも支給されます。
子宮内膜症で生命保険の給付金はおりる?
子宮内膜症とは
内膜組織は月経の際に剥がれ落ち、このとき子宮の内側にあるものは体外へ出ていくことができますが、子宮外の部位にできてしまった内膜は体内にとどまり、周囲の組織と癒着するなどの問題が起きます。
腹膜、卵巣、子宮と直腸の間のくぼみ(ダグラス窩)などが、子宮内膜症が起きやすい部位だと言われています。
20~30代の女性に発症しやすいと言われており、女性のライフスタイルの変化に合わせて、かかる人が多くなっているとされています。
おもな症状は以下のとおりです。
- 月経痛
- 月経時以外の腹痛
- 排卵痛
- 月経過多
- 性交痛
- 排便痛
また、子宮内膜症でできた内膜組織が卵巣内に入り込み、卵巣チョコレート嚢胞と呼ばれる状態になることがあります。
これはまれにがん化するおそれがあることがわかっています。
子宮内膜症になってしまったとき、保険は役立つ?
通院・入院・手術費用に対しての保障
子宮内膜症の治療は、主に以下の2種類です。
- 薬物療法
- 手術療法
薬物療法には対症療法と内分泌療法があり、基本的には対症療法で痛みを抑えて経過を見ていき、効果が十分でない場合は内分泌療法を行います。
内分泌療法ではホルモンに働きかける薬が使われます。
薬物療法で症状が改善しない場合や、早期に妊娠を希望する場合などは手術療法が行われます。
特に卵巣チョコレート嚢胞が生じているときは、手術で取り除くこと破裂のリスクなどを軽減します。
子宮筋腫の場合と同様に、病巣だけを取り除き、子宮・卵巣は温存する手術と、子宮・卵巣を全摘する手術とがあります。
入院は日数に応じた日額給付か一時金が支払われ、手術は程度に応じた給付金が支払われます。
通院だけの場合は保障する保険が限られていますが、通院保障の条件にあてはまれば給付されます。
女性特有の病気に対する保障
子宮内膜症も女性特有の病気として、女性保険や女性特約の保障内容に含まれています。
そのため、これらの保険・特約に加入していれば、入院給付や手術給付が上乗せされる形で給付が受けられます。
働けない場合の保障
治療のため入院や自宅療養をすることになり働けない状態になれば、就業不能保険や所得補償保険の給付金が受け取れる可能性があります。
ただし、それぞれの保険で決められた就業不能状態にあてはまると認められる必要があります。
子宮筋腫・子宮内膜症発症後に保険に加入できる?
多くの場合は、告知という、保険会社からの質問項目に答える形で健康状態などを申告し、審査を受けることになります。
保険会社・商品によっては、保険会社の面接士との面接があったり、医師による診察が必要な場合もあります。
- 現在、病気の治療をしているか?
- 過去にかかった病気はあるか?
など
病気にかかったこと(既往歴)があったり、今現在治療中である人は、保険加入者としてはリスクがあると判断され、保険に加入できません。
保険は、加入者が病気などで給付金を受け取る確率を計算して保険料を決めています。
そのため、他の加入者よりも給付金を受け取る確率が高い人がいた場合は受け取る保険料と支払う保険金のバランスが崩れ、加入者全体での公平性が保てなくなるからです。
今現在、治療中である場合は?
今現在、子宮筋腫・子宮内膜症の治療を受けているという場合、以下を詳しく申告し、保険会社の判断を仰ぎます。
- 正式な病名
- どのような治療方法で治療を受けているか
- 服薬している場合はその薬剤名
- 手術の有無(どのような手術を受けたか)
- 診療機関名
など
子宮筋腫・子宮内膜症については、治療中だからといって一律に加入できない、とは言えないようです。
しかし、悪性のものと判断された場合、謝絶ということになる可能性も十分あります。
過去に診断されたことがある場合
告知の質問は、以下など、期間を決めて聞かれる内容も多いです。
- 3ヵ月以内に医師の診察・診査・治療・投薬を受けたことがありますか?
- 5年以内に手術を受けたことがありますか?
原則、告知項目に対して、ありのままに告知すれば問題ありませんが、告知をするべきかどうかわからない場合は保険会社に確認しましょう。
告知には必ず正確な回答を
告知は聞かれている内容だけに答えれば良いのですが、聞かれたことには必ず正しく答えなくてはなりません。
保険に加入するうえで重要なルールですので、おさえておきましょう。
保険に加入できなかったという場合は
告知の結果、保険に加入できなかった場合も、すぐに諦める必要はありません。
それでも難しい場合は、割増保険料を支払うなどの条件付きで加入する方法もあります。
また、以下のようなタイプの保険も、告知内容が限定されているため、一般の保険よりも加入しやすい保険になります。
- 引受基準緩和型保険
- 無選択型保険
これらの保険は、加入しやすい反面、保険料が割高であったり、保障内容が限定されています。
子宮筋腫・子宮内膜症に備えた生命保険とは
入院・手術などの医療費には医療保険・医療特約を
まず考えられるのは、入院や手術に対して給付金が受け取れる医療保険です。
最近は通院(外来)での治療に対して通院給付金が受け取れる商品もあります。
すでに加入している死亡保険に、入院給付金などの医療保障を追加する医療特約を付けるという方法もあるでしょう。
働けないことによる収入減には就業不能保障
病気になると治療のための医療費だけでなく、入院や通院、療養のために仕事を休まざるを得ず、収入が低下するおそれもあります。
ただし、これらの給付を受けるためには、各商品が定める「就業不能状態」と認められなくてはなりません。
単に仕事を休んだ、という以上に、「安静にしながらの軽作業などもできない状態」であるなど、厳しめの条件であることが多いため、確実に保障されるとは言い切れないかもしれません。
がんの不安があればがん保険
がんと診断された場合やその治療を受けたときに給付金が受け取れるのががん保険です。
子宮筋腫・子宮内膜症はがんではないので保障対象ではありませんが、これらががんのリスクを高めるとも言われているため、がんに備えるのは無意味ではありません。
医療費や収入減は高額療養費制度や傷病手当金といった公的保険によってカバーし、より高額な負担になるがん治療に対して保険で備えるという考え方もあります。
女性特有の病気に備える女性保険・女性特約
子宮筋腫・子宮内膜症のような女性特有の病気に対しては、女性保険が手厚い保障を用意しています。
女性保険は、一般の医療保険に、女性特有の病気に対する保障をプラスしたものですので、プラス部分だけが女性特約として販売されています。
特約部分だけの加入はできません。
つまり、医療保険として、病気やケガに全般的に備えながら、女性特有の病気に対しては保障を厚くするという保険です。
女性特有の病気への不安を感じている人には適した保険と言えます。
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まとめ
子宮筋腫・子宮内膜症と保険について、情報を整理しました。
子宮筋腫や子宮内膜症で、入院・手術を行った場合、医療保険の入院給付金・手術給付金が受け取れます。
また、女性特有の病気を保障する女性保険・女性特約に加入している場合は、入院給付金・手術給付金が上乗せされます。
審査基準は保険会社によって異なりますので、一律に加入できないわけではありませんから、まずは相談されることをおすすめします。
そのうえで、一般の保険加入が難しい場合は、引受基準緩和型保険などを検討しても良いでしょう。
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