借金を大幅減額できる「個人再生」。
メリットが多い債務整理として知られており「個人再生を検討している」という方も多いのではないでしょうか。
そこで気になるのが、個人再生の「デメリット」です。デメリット次第では、別の債務整理を選択することも十分ありえます。
そこで今回は、個人再生のデメリットを解説。個人再生で気をつけるべき「リスク」についてもまとめています。
個人再生のデメリット一覧
メリットが多い個人再生ですが、もちろんデメリットもあります。
デメリットにも目を向けることで、本当に個人再生が最適な方法か判断可能です。
そこで、個人再生のデメリットを一覧でまとめています。個人再生を検討している方、必見の内容です。ぜひ目を通してみてください。
1借金の返済が残る
個人再生のデメリット1つめは、借金の返済が残ることです。
個人再生では、借金の大幅減額が可能です。ただし、個人再生で返済が免除されるのは、あくまで借金の一部。減額した借金は返済する必要があります。
借金が全額免除される「自己破産」と違い、手続き後も借金の返済が残ることはデメリットと言えます。
2手続きが高額
個人再生のデメリット2つめは、手続きが高額なことです。
個人再生手続きには、費用がかかります。個人再生で必要な費用は「裁判費用」と「弁護士費用」です。
個人再生の費用相場
裁判費用 | 180,000〜300,000円程度 |
弁護士費用 | 300,000〜500,000円程度 |
個人再生は他の債務整理(任意整理・自己破産)に比べて、最も手続きにかかる費用が高額。メリットが大きいぶん、それなりの費用が必要となります。
3完了まで時間がかかる
個人再生のデメリット3つめは、手続き完了までに時間がかかることです。
個人再生は、裁判所を介して行う債務整理手続きです。
- 弁護士に相談
- 申し立て書類の準備
- 裁判所へ申し立て
- 面接
- 開始決定
- 借金の調査
- 再生計画案の作成・提出
- 再生計画の認可・不認可
- 個人再生認可決定の確定
個人再生にかかる期間は、約4〜6ヵ月程度です。状況次第では、より長引くケースもあります。
4ブラックリストに登録される
個人再生のデメリット4つめは、ブラックリストに登録されることです。
個人再生すると、必ずブラックリストに登録されます。
信用情報機関に事故情報が登録されている期間は、基本的に、新たにお金が借りられません。
- ローンが組めない
- クレジットカードが使えない
- クレジットカードが作れない
- ETCカードが利用・作成できない
- 分割払いできない
個人再生後、ブラックリストに登録される期間は5〜10年程度です。
ブラックリストが解除されれば、これまで通りお金を借りたりカードを作ったりできます。
5保証人に影響が出る
個人再生のデメリット5つめは、保証人に影響が出ることです。
個人再生では、全ての借金が債務整理の対象となります。保証人付きの借金がある場合、保証人に借金が請求されます。
個人再生する場合は、保証人に影響が出ることを頭に入れておきましょう。
6官報に掲載される
個人再生のデメリット6つめは、官報に掲載されることです。
官報とは
個人再生すると、官報に住所と氏名が掲載されます。ただし、一般の方が官報を目にする機会はほとんどありません。
官報を原因に個人再生の事実がバレることは、ほぼ無いと言っても過言ではありません。
7要件が厳しい
個人再生のデメリット7つめは、要件が厳しいことです。
借金を大幅減額できる個人再生。非常にメリットが大きい手続きですが、借金がある全ての人が、個人再生の対象ではありません。
個人再生するには、決められた要件を満たす必要があります。
- 将来的に安定した収入がある
- 再生計画通りに借金を返済できる
- 借金総額が5,000万円以下
- 債権者の反対が2分の1以下
個人再生は、要件が厳しい債務整理手続きとして知られており、個人再生が認められないケースも多々あります。
少しでも個人再生を考えているのであれば、まず弁護士に相談することが大切です。要件を満たしているか確認することからスタートしましょう。
気をつけたい個人再生の5つの注意点とは
個人再生する際には、気をつけたいリスクがあります。前もってリスクを知っておけば、必要な対策が取れます。
ここでは、個人再生の5つのリスクを解説。それぞれまとめていますので、ぜひ確認してみてください。
1整理する借金を選べない
個人再生のリスク1つめは、整理する借金を選べないことです。
個人再生では、基本的に全ての借金が債務整理の対象です。任意整理のように、整理したい借金を選べません。
2個人再生が認められないことがある
個人再生のリスク2つめは、個人再生が認められると限らないことです。
個人再生は、裁判を介して借金を減額する手続きです。
個人再生の要件は厳しいため、実際に認可されないケースもあります。
3退職金が差し押さえられる
個人再生のリスク3つめは、退職金が差し押さえられることです。
個人再生では、退職金の一部もしくは全部が差し押さえの対象となり、借金の返済に当てられます。
確認!個人再生で差し押さえとなる退職金の割合
既に退職金を受け取っている | 退職金の全額 |
退職予定あり | 退職金の4分の1 |
退職予定なし | 退職金の8分の1 |
個人再生では、借金の総額だけでなく、所有している財産に応じても減額できる借金が変わってきます。
個人再生において退職金は、財産としてカウント。すでに受け取った退職金の全額・将来受け取る退職金の4分の1〜8分の1が差し押さえの対象です。
4住宅を失う可能性がある
個人再生のリスク4つめは、住宅を失う可能性があることです。
個人再生では「住宅ローン特例」を利用することで、住宅を残したまま借金が整理できます。
ただし、住宅ローン特例が認められるのには、以下5つの要件を満たしている必要があります。
- 家の購入、又はリフォームに必要なお金であること
- 不動産に住宅ローン以外の抵当権がついていないこと
- 自分自身が持っている家であること
- 自分自身が住むための家であること
- 保証会社による代位弁済後、半年を過ぎてないこと
住宅ローン特例は専門的な内容ですので、該当するか自分一人で判断するのは困難です。できれば前もって弁護士に相談しましょう。
5所有する財産に応じて借金が増える
個人再生のリスク5つめは、所有する財産に応じて借金が増えることです。
個人再生では、所有する財産の金額が返済する借金の金額に関係します。
個人再生する際は、所有している財産も考える必要があります。
そもそも個人再生とは?
個人再生とは、裁判を通して借金を大幅減額する手続きのことです。借金救済制度の1つとなっています。
個人再生で減額できる借金は以下の通りです。
現在の借金 | 個人再生後の借金 |
100万円以上500万円未満 | 100万円 |
500万円以上1500万円未満 | 借金の5分の1 |
1500万円以上3000万円未満 | 300万円 |
3000万円以上5000万円以下 | 借金の10分の1 |
個人再生後は、減額した借金を3〜5年かけて返済。借金総額はもちろん、毎月の返済負担を大幅に減らすことができます。
また、住宅を失わずに手続きできることも個人再生のメリットです。個人再生では、住宅ローン返済中でも「住宅資金特別条項」が用意されています。
住宅資金特別条項とは
同じ債務整理でも、借金を全額免除できる「自己破産」では住宅を手放す必要があります。
「借金が高額」「住宅を失いたくない」
という方は、ぜひ個人再生を検討してみてください。
個人再生を検討しているなら、まず弁護士に相談
個人再生を検討している方は、まず弁護士に相談しましょう。
個人再生は要件が厳しかったり、仕組みが複雑だったりと自分一人での手続きは非常に困難です。
個人再生を考えたら、債務整理のプロフェッショナルである弁護士に相談。自分の状況を話すことからはじめましょう。
弁護士の中には、相談無料の弁護士事務所も多くあります。
お金の心配はありませんので、一人で抱え込まずに、ぜひ専門家を頼ってみてください。
【相談無料】債務整理におすすめな弁護士・司法書士事務所
1サンク総合法律事務所
- 初期費用0円
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借金問題の相談実績は月600件以上。十分な相談実績があるため、安心して任せることができます。
サンク総合法律事務所の初期費用は0円です。費用を分割して支払うことも可能なので、今手元にお金がないと不安な方も相談しやすいでしょう。
所在地 | 〒104-0032 東京都中央区八丁堀4-2-2 UUR京橋イーストビル2階 |
対象地域 | 全国 |
対応業務 | 債務整理、任意整理、過払い金請求、個人再生、自己破産など |
対応時間 | 24時間365日(メール) |
任意整理 費用(税込) | 着手金:1件55,000円 報酬金:1件11,000円 減額報酬:11% 過払い金報酬:回収額の22% |
無料相談 | 可能 |
2東京ロータス法律事務所
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所在地 | 〒110-0015 東京都台東区東上野1丁目13-2成田第二ビル2階 |
対象地域 | 全国どこでも可能 |
対応業務 | 債務整理、任意整理、過払い金請求、個人再生、自己破産など |
対応時間 | 平日:10:00〜20:00 土日:10:00〜19:00 |
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無料相談 | 可能 |
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所在地 | 〒130-0022 東京都墨田区江東橋4-22-4第一東永ビル6階 |
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対応業務 | 債務整理、任意整理、過払い金請求、個人再生、自己破産など |
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主な対応業務 | 任意整理、過払い金返還請求、個人再生、自己破産 など |
対応時間 | 24時間365日(web) |
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対象地域 | 日本全国 |
主な対応業務 | 任意整理、過払い金請求、個人再生、自己破産 |
対応時間 | 24時間365日(web) |
任意整理 費用(税込) | 着手金:11,000円〜 報酬金:11,000円〜 |
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対応時間 | 無料相談ダイヤル:平日8時半~21時半、土日祝日8時半~21時 WEB相談受付時間:24時間365日 |
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無料相談 | 可能 |
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所在地 | 〒105-0004 東京都港区新橋1-17-8TKK新橋ビル8階 |
対象地域 | 全国どこでも可能 |
対応業務 | 債務整理、任意整理、過払金返還請求、個人再生、自己破産など |
対応時間 | 10:00〜19:00(土日祝含む) |
任意整理 費用(税込) | 着手金:1社22,000円 報酬金:1社22,000円 減額報酬:11%相当額 |
無料相談 | 可能 |
8新大阪法務司法書士事務所
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所在地 | 〒533-0033 大阪府大阪市東淀川区東中島1-20-12-518 |
対象地域 | 全国どこでも可能 |
対応業務 | 過払い金返還請求、任意整理、個人再生、自己破産など |
対応時間 | 平日:9:00〜19:00 |
任意整理 費用(税込) | 着手金:11,000円~ 報酬金:11,000円~ 過払い基本報酬:33,000円 過払い成功報酬:過払額の22% ※訴訟の場合は過払額の27.5% |
無料相談 | 可能 |
9債務Lady
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所在地 | 〒533-0033 大阪府大阪市東淀川区東中島1-20-12-518 |
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対応業務 | 債務整理、任意整理、過払い金請求、個人再生、自己破産など |
対応時間 | 平日:9:00〜21:00 土:9:00〜12:00 |
任意整理 費用(税込) | 着手金:11,000円~ 報酬金:11,000円~ 過払い基本報酬:33,000円 過払い成功報酬:過払額の22% ※訴訟の場合は過払額の27.5% |
無料相談 | 可能 |
費用で比較!安いおすすめ弁護士・司法書士事務所ランキング
弁護士・司法書士に相談するなら、何度でも相談が無料だと、相談がしやすくて嬉しいですよね。
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費用の安さは、各事務所の着手金を比較して、そのほか相談のしやすさを比べられるように、
- 相談・依頼の対象地域
- 出張相談にかかる費用
- 弁護士・司法書士事務所の営業日
の3つのポイントを比較しました。
はたの法務事務所
費用のポイント
着手金 | 無料 | 基本報酬 | 1社2万円〜 |
減額報酬 | 10% | 分割払い | ◯ |
※費用は公式サイト参照
はたの法務事務所は、着手金が無料です。過払い金があるかどうかの調査も、無料で行ってくれます。
手持ち金がなくても相談月の支払いからストップでき、費用は分割払いが可能と、現在手元にお金がなくて困っている方には、相談しやすい司法書士事務所です。
相談のポイント
無料相談 回数 | 何度でも | 対象地域 | 全国 どこでも |
出張費用 | 無料 | 土日対応 | 可(無料) |
はたの法務事務所は、全国各地どこでも無料で出張相談してくれます。
メールでのお問い合わせは24時間OK。電話は女性・男性別に専用のダイヤルがあり、土日祝日も8時半〜21時の間受け付けています。
もりた法律事務所
費用のポイント
着手金 | 11,000円〜 | 基本報酬 | 11,000円〜 |
減額報酬 | 11% | 分割払い | - |
もりた法律事務所は、債務整理に特化している法律事務所です。借金返済で苦しい状況を解決へと導いてもらえます。また、迅速な対応と早期着手してもらえるため、お急ぎの方におすすめです。
相談のポイント
無料相談 回数 | 何度でも | 対象地域 | 全国 どこでも |
出張費用 | - | 土日対応 | - |
もりた法律事務所では、匿名での相談が何度でも無料です。さらに、24時間365日webから相談することができます。
家庭や仕事の事情を加味して、一人ひとりに最適な解決方法を提案してもらえるでしょう。
東京ロータス法律事務所
費用のポイント
着手金 | 22,000円 | 基本報酬 | 22,000円 |
減額報酬 | 11% | 分割払い | - |
※費用は税込表示、1件につきの価格
東京ロータスに任意整理を依頼する場合、上記の費用のほかに、諸費用として1件につき5,500円(税込)がかかります。
司法書士ではなく、弁護士に依頼しなければならない場合は、東京ロータス法律事務所がおすすめです。
相談のポイント
無料相談 回数 | 何度でも | 対象地域 | 全国 (要相談) |
出張費用 | - | 土日対応 | 可 |
東京ロータス法律事務所では、メールや電話での相談も可能で、通話料は無料です。
全国からの相談に対応してくれるようですが、自己破産や個人再生を依頼する場合は、来所が必要になるため注意をしましょう。
ひばり(旧名村)法律事務所
費用のポイント
着手金 | 22,000円 | 基本報酬 | 22,000円 |
減額報酬 | 11% | 分割払い | ◯ |
※費用は税込表示、1件につきの価格
ひばり(旧名村)法律事務所も、上記費用の他に、経費として1社5,500円(税込)がかかります。
相談のポイント
無料相談 回数 | 何度でも | 対象地域 | 全国 どこでも |
出張費用 | - | 土日対応 | 不可 |
ひばり法律事務所は、全国各地どこからの相談・依頼にも対応しています。
まずは、相談予約フォームか電話で問い合わせてみましょう。電話の場合、土日祝日は定休日なので注意が必要です。
まとめ
ここまで、個人再生のデメリットをまとめてきました。
個人再生のデメリットは以下の通りです。
- 借金の返済が残る
- 手続きが高額
- 完了までに時間がかかる
- 官報に掲載される
- 保証人に影響がでる
- ブラックリストに登録される
- 要件が厳しい
個人再生は、他の債務整理と比べて仕組みや手続きが非常に複雑です。
ぜひこの記事を参考に、借金問題を解決してみてください。