ペット保険の保険内容と選び方を徹底解説
人間にとって大事なペット。人によっては家族同然と考えられる方も多くいらっしゃいます。
人間と同じくリスクに備えるものですが、何かアクシデントがあった際には大きな手助けとなるはず。
今回は、大事なペットの万一に備えるペット保険について、必要性や保障内容、選び方など基本的な知識をおさらいしてみたいと思います。
目次
ペット保険とはどんな保険?対象動物や補償の種類
もちろん、ペット保険を取り扱いしている会社はたくさんあり、補償対象は様々です。
ペット保険に加入できる代表的な動物は以下が挙げられます。
- 犬
- 猫
- 鳥類
- ウサギなどの小動物
- トカゲなどの爬虫類
それぞれを詳しくみていきましょう。
犬、猫
人間の代表的なペットである犬や猫。
よほど特殊なペット保険でない限り、犬や猫はもちろん補償対象に入ってくるでしょう。
ただ、犬や猫に起こる全てのアクシデントがペット保険でカバーしてくれる訳ではありません。
これらは後ほど詳しく解説します。
鳥類
インコやカナリアに代表される小鳥をペットとして飼育される方が多い鳥類。
犬や猫と違い、世話の手間が少ないイメージがありますが、小鳥がかかりやすい病気がたくさんあり、リスクヘッジが必要です。
- クラミジア症(オウム病)
- サーコウイルス症(PBFD)
- ガンジダ症
- 疥癬症
- 痛風
- 毛引き症
一部ですが、これだけたくさんの病気のリスクがあります。
ウサギなどの小動物
年齢制限など条件もありますが、一部のペット保険ではウサギも対象内となる場合があります。
うさぎの疾患で多いものとして毛球症があります。
こちらは症状によりますが、数日の通院で治るものが多いので、通院補償があるものが良いでしょう。
また、うさぎやフェレットは歯科治療が必要になるケースが多いですが、ペット保険ではカバーできないのでその点は注意が必要です。
トカゲなどの爬虫類
トカゲやカメなどの爬虫類は、散歩などの手間や餌やりも毎日する必要がなく、飼いやすいペットと言えます。
しかし、サイズが大きくなってくるとペット自身や飼い主の皮膚を傷つけてしまったりすることもあります。
爬虫類は冬眠に入ることがありますが、もし冬眠をさせない場合、冬眠をしない個体の場合は温度管理や内臓が弱らないように栄養管理が必要です。
もちろん爬虫類にもかかりやすい病気などもありますのでそれぞれ見てみましょう。
イグアナがかかりやすい病気
- 代謝性骨疾患
- 寄生虫感染症
など
カメがかかりやすい病気
- 肺炎
- 水カビ症
- くる病
- 寄生虫感染症
- 膀胱結石
など
ペット保険はおすすめ?メリット・デメリット比較
ペット保険の対象動物がどういった種類かをわかっていただいたところで、実際にペット保険が必要かどうか、メリット・デメリットを考えてみましょう。
まずはペット保険に入ると得られるメリットを挙げてみました。
ペット保険に入ると得られるメリット
- 高額な治療費や度重なる支出に備えることができる
- 治療や入院を気兼ねなくさせることができる
- ペット保険の種類によっては窓口清算が可能
これらメリットについて、一つずつ見ていきましょう。
高額な治療費や度重なる支出に備えることができる
やはり、これが一番大きなメリットといえるでしょう。
犬、猫をはじめ、ペットは赤ちゃんの頃から年老いるまでなんども病気になったり、怪我をすることがあるもの。
病気によっては数十万円の出費が必要になることもありますが、ペット保険の補償によりかなりの額のカバーができるようになります。
治療や入院を気兼ねなくさせることができる
具合が悪いかも…と思ったり、病気かな?と感じても、ペット保険に入っていないと躊躇してしまうケースがあります。
これらに躊躇していると、実は大病だったと判明したり、症状が重くなることにより多くの金額がさらにかかってしまうことを避けることができます。
ペット保険の種類によっては窓口清算が可能
人間の医療保険などは、病院に通った際に一旦清算をして、後ほど保険会社に保険金を請求するものがほとんど。
しかし、ペット保険によっては病院の窓口で治療を受けた後、窓口清算を受けることができるタイプも用意されています。
窓口清算ができるペット保険は、ペット保険に加入後、保険証が自宅などに送られてきますので、それを提示するだけなので簡単。
ペット保険のデメリット
ペット保険のデメリットとしては、次のようなことが挙げられます。
- 保険料がかかってしまう
- 加入したとしても、なんでも補償されるわけではない
これらについても一つずつ見ていきましょう。
保険料がかかってしまう
ペットと暮らしていると、ただでさえ、食費やグッズ代など、なにかと費用がかかってしまうものです。
ペット保険は、基本的には「掛け捨て」タイプの保険で、加入したあと健康に過ごして動物病院のお世話にならなかったとしても、払い込んだ保険料は戻ってきません。
加入したとしても、なんでも補償されるわけではない
ペット保険は、あらかじめ決まっている補償の範囲があることに注意してください。
たとえば、動物病院で費用がかかったとしても、以下のようなものは、補償対象外として、ペット保険に加入していても支払われることはありません。
- 予防接種
- 健康診断
- 避妊・去勢手術、出産
- 歯石取り、耳掃除、爪切りなど
- マイクロチップ装着
- ワクチンで予防可能な病気(狂犬病、フィラリア感染症など)
後悔しないために!ペット保険加入前の注意点
ペット保険は、絶対に加入しなければならないものではありません。
しかし、加入しなかった場合・した場合で、どういったことに気をつけるべきなのか、よく理解して判断することが大切です。
ペット保険に加入しなかった場合
医療費が高額になった場合の備えをしておく
ペットには人間のような公的保険がありません。
そのため、動物病院の費用は全額自己負担になり、治療の内容によっては数万円から、時には数十万円の高額な負担になることもありえます。
ペット保険に加入しないのであれば、この負担ぶんを貯蓄から出せるよう、備えをしておく必要があります。
ペットが原因で起こる賠償問題にも注意
ペット自身のケガや病気だけでなく、ペットが原因で損害賠償が生じる可能性も念頭に置いておきましょう。
「散歩中に誤ってリードを離れた犬が、他の人に噛みついてしまった」などのケースです。
ペット保険には、特約として、個人賠償責任保険を付加できるものもあります。
こちらも、ペット保険に加入しないのであれば、他の保険で準備しておいたほうがいいでしょう。
ペット保険に加入する場合
ペット保険に加入すると決めた場合でも、次のような点には注意をしておきましょう。
ペットの年齢によって更新できなくなる場合がある
ペット保険の多くは定期タイプの保険で、更新が必要です。
ですが、ペットの年齢で加入上限を設けている保険は、ある年齢以上は更新できなくなり、そこで補償が終わってしまいます。
ペット保険に加入したから一生安心というわけにはいかないことを忘れないでください。
保険金が支払われない場合がある
ペット保険に加入していも、かかった費用が常に全額補償されるとは限りません。
- 補償の範囲
- 補償の割合や上限
- 待機期間
といった決まりがあるためです。
すでにお伝えしたとおり、ペット保険には、決まった補償の範囲があります。
補償額についても、定額制の保険は支払われるのは一定額までと決まっていますから、それを超える費用は補償されません。
もともと「かかった費用の〇%」という形で補償される保険もあります。
入院費の補償についても、入院日数に限度がある場合があります。
また、待機期間といって、加入後しばらくの間は補償が受けられない期間もあります。
待機期間については後の項目で詳しく説明していますので参考にしてください。
このように、ペット保険に加入するときは、「こんなはずではなかった!」とならないよう、補償の仕組みについてよく理解しておくことが重要です。
ペット保険の補障開始時期や保険金の請求方法
各種ペット保険会社や保険の補償内容の違いでも補償開始時期は変わってきますので、あくまで目安としてお話ししていきます。
待機期間とは
病気なのかケガなのか、保険会社が設けているかどうかによって待機期間の有無があります。
ペット保険に入ったからといって、すぐに保険金が補償されるわけではないということを覚えておきましょう。
待機期間は病気なのかガンなのかによって変わってきたりしますが、1ヶ月から2ヶ月は最低でもみておくべきです。
ペット保険会社の種類と選ぶときの基準
これまでペット保険について色々みてきましたが、ここからは実際にペット保険を選ぶときの基準を解説していきます。
補償の種類
大事なペットに必要なのはどのような補償なのかを考える必要があります。
保険の種類、内容ともにきちんと調べて契約するようにしましょう。
- 定額保障
- 定率保障
- 実額(実費)保障
など大に分けても3つの種類がありますので、それぞれについて見ていきましょう。
定額保障
定額保障とは、契約時に定めた保険金額を一定で支払われる保障のことです。
病気や怪我の大小、期間にかかわらず支払われる保険金は一定です。
定率保障
定額保障と似ていますが、定率保障とは保険の掛け金に対して一定の割合で保障される仕組みのことです。
実額(実費)保障
定められた限度額範囲内であれば、治療費や入院費などが全額保障されることをいいます。
補償の内容
保険の内容もチェックしてみましょう。
- 通院
- 入院
- 手術
- ガン
- 死亡
- 賠償保障
- 予防接種
など、ご自身のペットに必要な要素をカバーする保険を選ぶようにしましょう。
補償範囲
補償対象となるものは
- 初診・再診
- 治療・処置手術
- 薬・麻酔
補償対象外となるものが
- 歯科治療
- 去勢や避妊、妊娠出産
- ワクチン接種や健康診断
これらは補償対象外となるケースがほとんど。
審査基準や給付方法
審査した結果、保険金が支払われなかったということがないように、ペット保険を契約する前に審査基準をきちんと把握しておきましょう。
また、先ほど解説したように、待機期間の有無や窓口受け取りができるのかも確認しておきましょう。
保険会社の信用で選ぶ
ペット保険はまだ歴史が浅いもの。
保険を提供している会社が信用でる会社かどうかを確認しましょう。
まとめ
今回は、大事なペットの万一に備えるペット保険について、必要性や保障内容、選び方など基本的な知識をおさらいしてみました。
ペット保険は人間のための保険と違い、まだまだ歴史の浅い保険です。そのため、補償内容や加入条件は各保険会社によって異なります。
「やっぱり自分で選ぶのが難しそう」と感じる方は、保険のプロに相談してみることをおすすめします。
このサイトの記事を監修しているほけんのぜんぶも、保険のプロによる無料相談を受け付けているので一度問い合わせてみると良いでしょう。
一度検討してみると良いでしょう。
保険商品のご検討にあたっては、「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり」「約款」などを必ずご覧ください。
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