猫を飼うにはいくら必要か確認!項目ごとに細かく紹介

犬と並んでペットの代表格といえば猫ですよね。犬に比べて小型なので飼いやすく散歩の必要もないことで人気があります。
そんな猫をペットとして飼いたい、これから飼育することを予定している人も多いと思います。ペットとの共同生活はあなたの生活に潤いを与えてくれることでしょう。
ただ、ペットも人間と同じく生き物です。生きていくには寝る場所だけでなく、食べ物や遊ぶものも必要ですし、子猫の時や年齢を重ねた時には病気や怪我のリスクも高まります。
そんな時に必要となるのがお金。一般社団法人ペットフード協会が発表した「全国犬猫飼育実績調査」によると、猫全体の平均寿命は15.33歳。
その間ずっと餌代や病院代などの費用が必要となります。
今回は猫をペットとして飼い始めた時にかかる子猫そのものの値段や初期費用、毎月継続してかかる費用、何かあった時のために必要な保険や治療費なども合わせ費用にまつわることを全部まとめました。
ぜひ最後まで読んでみてください。
猫の種類によってペットショップでは値段が変わってくる
猫を飼い始めるにあたって、まずは猫を手に入れなくてはいけません。猫を手に入れる方法としてはいくつかの選択肢があります。
- 友人や知り合いから子猫を譲ってもらう
- ブリーダーから購入する
- ペットショップで購入
- 保健所から捨て犬を保護する
それぞれの費用感を見ていきましょう。
友人や知り合いから子猫を譲ってもらう
実は猫は非常に繁殖能力の高い動物。犬が年に1-2回の妊娠期間なのに比べて、猫は一年中いつでも妊娠することができます。
生まれる子猫の数も4-8頭と犬の4-5頭よりも多くなっています。
そのために子猫を譲り受ける機会も比較的多いように思います。
今はインターネットやSNSで子猫の里親を募集している投稿も容易に見つけることができるでしょう。
原則として友人や知り合いから子犬を譲り受ける場合は基本的には無料でなければいけません。子猫を繁殖させて販売するには法律上、第1種動物取扱「販売」登録を行う義務があります。
ペットショップで購入する
ペットショップで子猫を購入するのも根強く人気です。
ペットショップにいる子猫の種類は様々。3万円から10万円くらいまでで手に入ることが多く、犬よりも割安。
もちろん滅多に見かけない希少種なら数十万円なんて子猫も。
犬と同じく同種類の中でも血統書の有無、色やサイズ、耳が立っているか、寝ているかなどの個体差で値段は大幅に変わってきます。
ペットショップの良いところはローン支払いが可能であったり、一定時間取り置きをしてもらうことができる、さらにペットショップの店員さんに子猫を決めるまでにライフスタイルを話してベストな子猫を提案してもらえるといったところでしょうか。
またペットショップによっては子猫の保障やアフターフォローもお願いできるところもあるので是非活用したいところ。
子猫ブリーダーから購入する
ブリーダーとは猫を繁殖し、生まれた子猫を販売する人たちのこと。ペットショップを経由せずHP販売や知り合いからの紹介という形でダイレクトに子猫のやりとりを行うことがほとんど。
ブリーダーは先ほど話したように第1種動物取扱「販売」という形で登録をする事を義務付けられています。
費用面ではペットショップとほぼ同じか、少しだけ割安の印象。
紹介してもらった場合は仲介業者が間に入ることになるので、ペットショップで購入するより高くなることも。
ただ自分の希望する猫種やルックスをリクエストできることもあるので、こだわって子猫を選びたい!と考える方にはおすすめ。
また子猫は母猫や兄弟猫と赤ちゃんの時に過ごすのが本来理想的。ペットショップだとその期間が省かれていたり、十分ではないことが多いので良心的なブリーダーの元できちんと育てられた猫は後々手間がかからないことが多いです。
保健所から捨て猫を保護する
ペットショップで高いお金を払って血統書付きの子猫を買うのも良いですが、保健所から猫を引き取って育てることはとても素晴らしいことです。
もちろんこの場合は無料ですし、猫を保健所から引き取ることで失われる命が1つ救われることになります。
民間が運営している動物愛護団体から子猫を保護する場合は、不妊手術の費用やワクチン接種費用が請求される場合があります。
しかしこれらの費用は後ほど説明する初期費用として元々必要なものなので、それほど問題ではないでしょう。
猫の入手方法別、メリットデメリット
猫を迎え入れ、育てていく上で、費用ももちろん気になりますが、入手方法についてのメリットデメリットを知っておかないと後々のトラブルになりますので要注意。
簡単にまとめました。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
ペットショップ | 感染症や寄生虫を保持している可能性が低い 基本、純血の子猫を販売しているので血統書付きの猫も多い。 スタッフに相談して購入することができる | 子猫の管理がずさんなペットショップもある オークションから安値で買ってきて健康管理が不十分な子猫を販売していることもある 飼い主の事情を考慮せずいい加減な販売をするショップも存在する 費用がかかる。 |
ブリーダーから譲り受ける | 自分の希望する猫種をリクエストすることが可能。 特定猫種に対して知見が深いのでアドバイスをもらいやすい。 社会性を身につけた子猫を迎え入れることができる可能性が高い | ペットショップと同様、猫雑に扱う悪徳ブリーダーが存在する。 遺伝子検査をせずに潜在的な病気やトラブルを持った子猫を販売していることもある 費用がかかる |
友人や知り合いから子犬をもらう | 費用がかからない。 育て親が分かっているので安心感がある。 育った環境がみれる 人馴れしている。 | 最低でも50日から2ヶ月は生まれてから親猫や兄弟猫と過ごさせなければいけない。 |
保健所捨て猫を保護する | 殺処分される前に猫を譲り受けることにより命を救える。 費用がかからない。 お試し期間(トライアル)が設定されていることがあり、飼育を試すことも可能なことがある 担当者が相談に乗ってくれる | 譲渡条件がある程度厳しく設定されているので、スムーズに里親になれないケースがある。 人間に慣れていない、なかなか慣れない猫も多いので飼育後、トラブルになることも。 遺伝性の病気を見抜くことができない |
このように子猫をペットとして迎える方法は1つではありません、それぞれのメリットデメリットをよく理解しておきましょう。
子犬の環境や健康状態なども理解して飼育することが何よりも大事です。人間と同じく子猫1匹1匹に個性があります。
ペットとして猫を飼い始めに必要な初期費用
猫を飼い始めた際にはいくらかの初期費用が必要です。
猫をペットとして飼い始める際に必要となる初期費用
猫をペットとして飼育する際に必要となる初期費用は大まかに以下のものが挙げられます。
- 健康診断費用
- ワクチン接種費用
- 去勢、避妊
- トイレシートなどの生活用具費用
それぞれの費用をチェックしてみましょう
健康診断費用(地域や内容による) | 15,000円 |
ワクチン接種費用(生後60日目、90日目の合計2回) | 10,000円 |
去勢、避妊(地域による) | 20,000円 |
トイレシートなどの生活用具費用 | 10,000円〜 |
猫は犬と違い市町村への登録は必要ありませんが、行動範囲が広いことと、繁殖能力が高いことから生後1年以内にワクチン注射を受けるとともに、去勢、避妊手術を受けなければなりません。
室外飼いにするならば必要ありませんが、室内飼いならば爪とぎやキャットタワーも必要です。
飼育していく上で毎年必要となる費用はいくら
上の項目では初期費用を見ていただきましたが、次に毎年必要となる費用
をチェックしましょう。
食費・おやつ | 約50,000円 |
トイレ用の砂 | 約25,000円 |
消耗品など | 約5,000円 |
ワクチン接種 | 約5,000円 |
健康診断費用 | 約7,000円 |
合計 | 約92,000円 |
猫は犬と違い必要経費もそれほどありません。約半分といったところでしょうか。
これらだけを見ると犬よりも猫の方が費用面では飼いやすいですね。
その他、必要な費用とは
猫をペットと育てていくと上記以外の臨時費用が必要となります。
- 病気や怪我の治療費
- 旅行の際に預けるペットホテル費用など
- 夏や冬の光熱費の増加分
- その他
これらが場合によっては必要となります。
大きな負担となる怪我や病気の治療費
猫を飼育する上で突発的に負担となるのが病気や怪我の治療費。
入院ともなると日数分だけ入院費を請求されることになり、かなりの高額になってしまうこともあります。
データによると病気や怪我の治療費はデータで見ると年に4万円近く必要になるようです。
参考:https://www.anicom-sompo.co.jp/news/2017/news_0180315.html
旅行の際に預けるペットホテル費用など
どうしても出張や旅行のために家を留守にしないといけない場合、猫は犬よりも手がかからないため心配は少ない傾向にありますが、やはり長期となると難しいもの。
ペットホテルは場所や種類によりますが1時間あたり約500円、1泊で約3,000円で面倒を見てくれます。
夏や冬の光熱費の増加分
ペット飼育で盲点となりやすいのが光熱費。
こちらもデータによると年間1.5万円ほどが猫の場合だと必要になるとのこと。
猫の種類によっては暑さに弱いもの、寒さに弱いものそれぞれいますので、一頭一頭の個体にあった温度管理をした方が良いです。
その他
その他、猫用の服を与えたり(個体によってはストレスになるので要注意)その他、栄養補助のサプリメント、首輪代などがかかってきます。
まとめ
以上、猫をペットとして飼育するにはいくら費用が必要かを解説いたしました。
友人に無料で子猫をもらったと仮定しても、初期費用は5.5万円ほど、年間費用は最低でも9.2万円は必要ということがわかりました。
病気や怪我などのリスクは常にありますのでこれの倍は予算として用意しておかなくてはいけません。猫をペットとして飼うということは猫の一生を面倒見るということ。
面倒くさくなった、お金の負担が嫌だなどという理由でペットを捨てるのは法律的に禁じられています。
お金に余裕がある人は問題ありませんが、予算が心配な方は家計をもう一度チェックし、余裕を持って猫と本当に長く一緒に暮らしていけるのかを考えてから飼育を始めましょう。
病気や怪我などのリスクが心配なのであれば、動物保険に加入するのも良いでしょう。
また金銭的な余裕を持つために家計の見直しやご自身の保険の契約の見直しなどもおすすめです。
保険商品のご検討にあたっては、「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり」「約款」などを必ずご覧ください。
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