こども保険は何で比較する?おすすめの保険を選ぶ方法を解説!

こども保険に加入を考えている方の多くが悩んでいるのが、「どの保険に加入すれば良いのかわからない」という点。
こども保険は同じような保険商品が多かったり、特約は何をつければよいのか迷ってしまったりと、保険商品を比較して自分に合ったものを選ぶのが難しい面があります。
しかし、よく考えずに選んでしまうと、結局自分に必要のない保障にお金を払うなど、損をしてしまうことにもつながります。
そこで今回は、皆さんがご家庭にあったこども保険を選ぶために必要な「こども保険の比較ポイント」についてお伝えしていきます。
特約や保障内容だけでなく、保険料、契約期間、保険金額などに関する比較ポイントも解説するので、こども保険についてあまり良く知らないという方も参考にしていただけるかと思います。
返戻率や満期保険金額
こども保険を比較する一番のポイントは、返戻率と満期に受け取る保険金額です。こども保険は学費の貯蓄を目的に加入する方も多いため、貯蓄性の良さを示す返戻率は非常に重要でしょう。
基本的に、返戻率や保険金額は保険商品によって大きく異なります。特に、返戻率は特約の種類や保険金の受け取り方によっても変わってくるため、比較する際には注意が必要です。
返戻率の良いこども保険とは
返戻率でこども保険を比較する場合、より貯蓄効果の高い保険は「貯蓄重視型」というタイプのこども保険を選ぶことがおすすめです。
貯蓄重視型とは、その名のとおりこども保険の保険内容として貯蓄をメインに置いたもの。医療保障などの保障は付いていないかわりに、返戻率が高めに設定されている保険です。返戻率は、103%~107%などがあり、高いものでは110%ほどになることもあります。
これに対して、「保障重視型」と呼ばれるタイプのこども保険は、医療保障がついていたり、死亡保障や個人賠償責任保険などが特約として備えられていたりと、保障が手厚くなっています。その分返戻率は低めで、100%を下回ることもあります。
なるべく貯蓄金額を多くしたい方は比較的返戻率の良い貯蓄重視型、しっかりした保障も必要という方は保障重視型を選ぶのがおすすめです
返戻率を高めるポイント
また、貯蓄重視型のこども保険を選ぶ以外にも、保険金の受け取り方を変えるだけで返戻率が高くなることもあります。
こども保険で保険金が支給されるのは、保険期間の満期になった時。また、満期の保険金に加えて、子どもが中学・高校・大学に進学するタイミングで「祝い金」という保険金が支給されるケースもあるのです。
たとえば、満期保険金だけを受け取る場合には一括で200万円受け取れるところを、祝い金として中学~大学の進学タイミングで合計100万円、満期保険金として100万円を支給するような形です。
この場合、実は祝い金と満期保険金を受け取るのと比較して、満期保険金のみの形で受け取った方が返戻率が良くなることがあります。
その理由としては、こども保険の保険金は、契約者が支払った保険料を保険会社が運用した中から支払われているから。
そのため、運用の途中で祝い金を受け取るよりも、より長い期間運用した満期保険金として受け取った方が、保険金額が比較的高くなるのです。
また、返戻率を高める方法として、保険金を受け取る時期に「据置期間」を設定するのも1つの手です。
据置とは、保険金を受け取るタイミングを先延ばしにすること。据置期間を設けることによって保険料の運用期間が延びるため、返戻率が上がるのです。
このように、保険金の受け取り方を変えるだけで、返戻率が上がるケースがあります。こども保険を比較する際には、この点も含めて考えてみると良いでしょう。
医療保障の内容
こども保険を比較する際には、医療保障で選ぶというのもおすすめの方法です。
こども保険には、医療保障を特約で付加することができる、もしくは自動的に付加されているものが多いです。または、医療保障ではなく、死亡保障がついていることもあります。
医療保障の内容としては、子どもが所定の病気やケガを負った際の入院・通院や手術に対して給付金が支払われるというもの。
ただし、一般的な医療保険と比較すると手厚さは期待できない場合も多く、最低限の入院・通院給付金が支払われるだけといったケースも見られます。
医療保障が充実しているこども保険は、主に「保障重視型」と呼ばれるタイプです。先ほどの返戻率の話題で説明した「貯蓄重視型」では、医療保障はついていないという保険商品もあるため、医療保障を充実させたい方は保障重視型がおすすめです。
毎月の保険料や契約期間
次に、保険料と契約期間の比較ポイントを見ていきましょう。
こども保険では、保険商品によって契約期間や保険料の払い込み期間が定められています。
たとえば、子どもが0歳~7歳まで加入が可能で、18歳が満期として設定されている保険商品や、0歳~2歳まで加入可能で、15歳が満期とされているものなど。
また、保険料の支払いは、一度にすべての保険料を支払う「全期前納払い」、一定期間毎月保険料を支払っていく「10年払い」「15年払い」などがあります。
こども保険は、満期にまとまった保険金が支払われるため、子どもが高校や大学に進学する少し前のタイミングに保険の満期を迎えるように設定するのがおすすめです。
また、保険商品によっては、20歳の成人の時期に祝い金がでるものもあるため、契約期間を22歳までにするのも1つの手でしょう。
また、保険料の観点から言うと、払い込みの期間が長い方が保険料は安くなります。一方、全期前納払いや短期払いなどは、満期保険金の元となる保険料全額を短い間で払い込むことになるため、保険料は当然高額になってしまいます。
しかし、全期前納払いや短期払いで早めに保険料を支払い終えるのは、メリットもあるのです。保険料を早く払い終われば、その分保険会社が運用できるお金も早い段階から増えるため、保険金の返戻率が増加。
つまり、1回あたりの保険料が高くなる代わりに、将来的に戻ってくるお金が少し増えることになります。
このように、保険商品によって契約期間が異なり、また契約期間や支払い方法によって保険料は変化します。特に保険料は毎月継続して支払っていく必要があるため、自分の金銭状況とよく比較した上で選ぶことが大切です。
特約の内容
こども保険の最後の比較ポイントは、特約の内容です。「貯蓄重視型」のこども保険では特約は必要最低限しかありませんが、「保障重視型」では手厚い特約が用意されています。
保険商品によって付加できる特約が異なるため、自分のニーズにあった特約が付加できるかどうかという点で比較してみると良いでしょう。
こども保険で付加できる特約は、主に以下のようなものがあります。
保険料払込免除特約
契約者である親が死亡、または高度障害状態になった場合に、以降の保険料の支払いが免除される特約です。支払いが免除されたあとも祝い金や満期保険金が支払われるため、親に万が一のことがあっても子どもに学費を残してあげることができます。
比較的多くの方が付加させる特約なので、最低限のリスクヘッジとして付けておくと良いでしょう。
保険料払込免除特約は、保障重視型のこども保険だけでなく、貯蓄重視型のこども保険にも備えられていることがほとんど。
特約のため、付加させると保険料が多少上がり返戻率が下がってしまいますが、数百円の保険料増加で済むケースが多いです。安心のためにも付加を検討することをおすすめします。
育英年金・お見舞金
契約者である親が死亡、または高度障害状態になった場合に支払われるお金です。
育英年金は年金の形で毎年所定の金額が、お見舞金は所定の金額がまとめて支給されます。このお金があることで、契約者である親が亡くなった後も、子どもが暮らしていく生活費を工面することが可能です。
この特約も、保障重視型だけでなく貯蓄重視型のこども保険に備えられているため、付加させておくとより安心感が高まるでしょう。
ただし、もし契約者が別に生命保険などで自分が亡くなった時のために備えていた場合には、わざわざ育英年金やお見舞金に関する特約に入っておく必要はないでしょう。
医療保障特約
医療保障に関しては、先ほどの医療保障内容の比較ポイントで解説した通り、所定の入院・通院給付金が支払われるものです。特約ではなく、自動的にこども保険に含まれている場合もあります。
ただし、子どもの医療保障については必要性を問う声も多いのが実際のところ。子どもが病気やケガをした際の治療費は、無料もしくは安く抑えられている自治体も多いです。
そのため、わざわざお金を出して保険に加入しておく必要はないのではないかと考える人もいるでしょう。医療保障特約については、自分の子どもに本当に必要なのかどうかを吟味してから加入することをおすすめします。
死亡保障特約
死亡保障特約は、子どもが死亡した際に所定の死亡保険金が支払われるものです。医療保障の代わりに、死亡保障がこども保険に自動的に含まれているケースもあります。
死亡保障に関しても、必要性を問われる方が多い面があります。というのも、大人の死亡ケースと比較して、子どもが亡くなった場合には金銭的負担を負う人はあまりいないはず。
そのため、わざわざ子どもに死亡保障をつける必要はないと思う方もいます。死亡保障に関しても、自分のお子さんに必要なのかよく話し合ってから付加を決めると良いでしょう。
個人賠償責任保険
個人賠償責任保険特約は、子どもが第三者の所有物を壊してしまったり、ケガをさせてしまった際に補償してくれるものです。友達と遊んでいる際に、つい物を壊してしまったなんていうのは、よくあることでしょう。多くのご家庭から人気を集める特約です。
個人賠償責任保険特約に加入をする際には、保険の重複に気をつけてください。というのも、家の火災保険やクレジットカードに付帯している保険などでも、個人賠償責任保険特約を用意していることが多いため。すでに加入している場合には、保険料の無駄を無くすためにも入らないようにしましょう。
保険のプロに相談すれば最適な商品を提案してくれます
ここまでこども保険の比較ポイントをお伝えしてきましたが、これでご自分でも保険商品を比較しぴったりのものを探し出せそうでしょうか?
もし難しいという場合には、保険代理店のスタッフに相談するのがおすすめです。
保険代理店のスタッフは、様々な保険会社の商品に精通しています。自社の保険商品しか扱えない保険会社の営業とは違って、保険代理店のスタッフは提携している保険会社すべての保険商品を比較して、ベストなものを選べるのです。
そのため、保険商品選びに迷った時には、保険代理店のスタッフは非常に強い味方になってくれるでしょう。
自分で保険商品を比較するのは面倒くさい、結局どれが良いのかわからなくなってしまった。そんなときには、気軽に保険のプロの力を借りに行きましょう。その方が、より自分のニーズに合った保険商品を見つけられる可能性が上がる上、時間や手間も省けるはずです。
こども保険はポイントを押さえて比較しよう
今回説明した通り、自分にぴったり合う保険商品を選ぶには、いくつかの比較ポイントを押さえながら比較していくことが重要です。
たとえば返戻率では、「保障重視型」よりも「貯蓄重視型」のほうが返戻率が良いケースが多いです。もしあなたが貯蓄をメインの目的でこども保険を検討しているなら、貯蓄重視型のこども保険がおすすめです。
保険商品を比較する際には、自分のニーズをはっきりさせた上で比較ポイントを比べなければいけません。自分で比較していくのが面倒という場合には、ぜひ保険代理店のスタッフなど、「保険のプロ」に相談してみてください。
あなたのニーズやこれからのマネープランを考慮した上で、ご家庭にぴったりの保険商品を提案してくれます。ぜひ活用してみてくださいね。
保険商品のご検討にあたっては、「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり」「約款」などを必ずご覧ください。
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