学資保険はどんな人におすすめ?タイプ別に解説!

学資保険とは学費の積み立て目的の貯蓄型保険です。保険会社によってはこども保険と呼んでいるところもあります。この保険を利用すると子どもの成長に合わせて教育資金を受け取ることができます。
子どもを育てるにあたって、避けては通れないものの一つが学費です。
学費といっても、学校での授業料のみを考えれば良いわけではありません。給食費や部活動の費用、習い事にかかる費用など、子どもが学ぶことに関与する全ての費用が学費に含まれるのです。
幼稚園、小学校、中学校、高校、大学とステージが変わっていくと同時に、必要となる学費も変わっていきます。その為に事前に成長とともに確保すべき学費を計算し、無理のない貯蓄計画を立てることが重要です。自力で行うのが難しいこの貯蓄計画の助けとなるのが学資保険なのです。
ただ、たしかに学資保険は子どもの学費を確保するための主な方法の一つではありますが、全ての家庭においてメリットが最大限に活かされるわけではありません。そこで本記事では学資保険がどのような家庭におすすめできるのかについて紹介していきます。
目次
計画的な貯蓄が出来ない
計画的な貯蓄をすることが苦手な方に学資保険はおすすめです。学資保険に申し込むと、保険料を毎月支払うことになるので、自分で貯蓄の長期目標と短期目標を考える必要がありません。
そもそも、自力で学費の計算を行って、現実的な貯蓄計画を立てることは難しいです。親がこれくらいの学費でなら子どもが満足できると思っていても、子どもが希望する将来に対して十分であるとは限りません。
子どもが希望する習い事や学校にかかる費用が予想より高くなることもあり得るのです。決まった教育費といったものがないからこそ、子どもにとって本当に必要な最低限の学費というものは予想できないのです。
また、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学で必要な学費の貯蓄計画をそれぞれ練ったとしても、そのステージが目前に迫らないと貯蓄する気が起きない人も少なくありません。
将来的に大きく学費がかかる時期があるから、本来は前々から貯蓄していかなければ間に合わないのに、現段階では学費がかからないから後から挽回すれば良いと思ってしまうのです。
しかし、楽観的に学費の貯蓄について考えていると、入学金など急に多額の学費が必要となった時に初めて慌てることになります。
その時々に必要な学費というものは多くの人が単純に考えるほど少なくはありません。
その為に計画的な貯蓄が必要となってくるのです。昔から計画的に、お金を貯めるのは苦手だったという人には学資保険がおすすめでしょう。
小学校受験・中学受験を考えている
子どもの小学校受験・中学受験を考えている方に学資保険はおすすめです。自力で学費の貯蓄計画を立てる際に大きな難関となるのが受験における学費の予想です。その難しい貯蓄計画の助けとなるのが学資保険です。
受験にかかる学費は塾代を基に簡単に計算できるのではと思う方もいるでしょうから、そもそも、なぜ受験にかかる学費予想は難しいのか説明しましょう。
受験といえば学習塾にかかる学費は避けられないところでしょう。まず、この学費を見積もるのが難しいです。学習塾に入る学年やコースによっても塾代は変わっていきます。また、志望校によっては基本的なコースに加えて追加の費用が加わることがあったり、冬期講習、夏期講習のように一時的に追加の塾代がかかったりして、正確な見積もりは困難となります。
また、特に小学校受験では学習塾にかかる費用の他に、体操教室や絵画教室に通わせるようなケースも多いです。筆記試験や面接以外に実技試験がある小学校受験特有の学費と言えます。ここまで学費として必要だとは思わなかったと驚く方も少なくありません。
さらに、入学金についての考慮も難しいところです。入学金といえば、入学する時に本当に入学する学校だけに支払えば良いと考えている方もいらっしゃると思いますが、それは違います。
正確には入学手続きをする学校全てにかかります。複数の学校に合格した場合、いくつかの学校に対して入学手続きをする可能性があります。他の学校の補欠待ちや受験日と入学手続き締切日の兼ね合いで、どうしても入学金やその他必要費を支払うことが避けられないこともあるのです。
最終的に入学辞退をした学校の中にも、全額返金してくれる学校や一部返金の学校まで色々な対応があります。入学金は入学すると決めた一校だけで十分だと決めつけて学費を想定していると、想定以上の金額に一気に跳ね上がる可能性もあるのです。
受験経験者が周囲にいない方であると志望校合格に必要な費用を見誤る可能性が大いにありえます。その為受験について学費の計画を立てるのは難しく、目標貯蓄額が実際に必要な金額より低くなりがちです。学資保険を活用した方が十分な費用を確保しやすいでしょう。
投資に興味がない・苦手な人
投資に興味がなかったり、苦手だったりする人には学資保険がおすすめです。投資は保険よりも高金利であることは魅力的ですが、同時にリスクもつきまといます。よく考えずに投資を始めるよりは、学資保険で確実に積み立てる方が現実的です。
そもそも、学資投資とは、子どもにかかる学費の確保を目的とした投資信託での運用のことです。つまり、基本的なルールやメリット・デメリットは一般的な投資と変わりありません。この為に投資について理解をしていない人が、確実なメリットを期待して学資投資を始めることには大きな危険があります。
学資投資の大きなデメリットは投資の本質的な部分にあります。それは元本保証がないということです。投資信託で運用されている株式や債券は、国内や海外の経済情勢による価格変動が大きく、結果として投資が大失敗して元金割れを起こしてしまったなどということがあり得ます。
投資は価格変動の仕方を読み、その予想を基に大きな利益をあげるアクションをすることが基本です。予想が外れれば、その起こしたアクションが真逆に作用するため大きな損失につながるわけです。つまり投資はハイリスクハイリターンであり、元本を守れるかは自己責任となっています。確実に学費を積み立てたいという方には、学資投資は不確定要素が多いので、おすすめできません。
また、学資投資は投資信託なので金融商品の組み替えを行うことができますが、投資が苦手な人にはその組み替えが難しいです。
株式の値上がり、値下がり予想を外してしまうと、大きな損失となるような商品変更することになりかねません。この利益を生み出すための商品変更には、日頃から政治や経済の流れを把握することに加えて、価格変動に合わせてどれだけ変更を行うのがベストか判断するセンスが必要となってきます。
ゆえに、投資の基本的な知識すらないまま学資投資を行うのは、投資のメリットを享受できす、デメリットばかりになってしまう最悪のパターンにつながってしまうので、おすすめできません。
学資保険は、仕組みがよく分からずに支払いを行っていたとしても、大きく損をする可能性は少ないかもしれません。低金利が続く現代ですが、解約せずに支払ったお金はプラスとなって返ってくる商品もあります。投資よりも確実性のある学費の貯蓄を行うことができるのです。
死亡や高度障害など万が一に備えたい人
死亡や高度障害など万が一に備えたい人に学資保険はおすすめです。自分が生きている中で大きな事故や病気にならないとは限りません。働くことが身体的に不可能になったり、最悪の場合は死に至ることがあったりもするでしょう。そこで、残された子どものために助けとなるのが学資保険です。
契約者であった親が、不慮の事故などで亡くなってしまった場合、それ以降の保険料の支払いは免除されます。保障はそのまま継続されるので、今後は学資金を保険料の支払い無しで受け取ることが可能になるのです。
学資保険の契約を継続していれば、途中で不運に見舞われた結果、働けなくなったとしても、残された子どもは進学して自身の将来のために努力する機会を得ることができます。学資保険は、子どもに必要な学習の機会を守る保険なのです。
学資保険をおすすめしないタイプは?
ここまで、どのような方に学資保険がおすすめできるかについて説明してきました。ただ、全ての家庭に学資保険が必要ではなく、むしろ不必要であるような家庭も存在します。そこで、学資保険をおすすめしないタイプについて、この項では紹介していこうと思います。
まず、何らかの方法で既に学費の確保ができている家庭には学資保険は必要ありません。不動産の運用や会社の経営などが完全に軌道に乗っている方には、確実な収益が月々見込まれているという方も多いでしょう。そのような方は学資保険がなくとも、学費確保、またはその見通しが確実であるという自信があるはずなので、特に学資保険を強くおすすめすることはありません。
次におすすめしないタイプは、高金利にこだわって、投資を基に学費を貯めたいという方です。もちろん、安全策をとって学資保険と学資投資を組み合わせることも可能です。ただ、高金利にこだわりを持つ方の中には、学資保険を全く魅力的に思わない方もいることでしょう。
学資保険に加入してみたものの、やはり学資保険を解約したいと思っても、解約した結果、元本割れを起こす可能性があります。学資保険という契約に縛られず、積極的に高金利な投資を利用して学費を貯蓄していこうとしている人には、学資保険はおすすめできません。
学資保険は結局のところ必要なものなのか
確実な積み立てには、しっかりとした学費想定をしなくてはなりません。自力で必要な学費を想定、計算するのはとても難しいことです。
学校、習い事、受験などの大きい枠組みの中でさらに学費に関わる要素はたくさんあります。一つ一つ考えて、貯蓄計画を練る時間をとるのは困難でしょう。学資保険に加入していれば、とりあえず最低限必要であると保険のプロが想定した金額を子どもの成長に合わせて受け取ることができるので安心です。
また、確実な積み立てには、月々決まった目標金を貯め続ける計画性がなくてはなりません。自分の支出を自力で律することが嫌になってしまう方もいるでしょう。学資保険に加入していれば、毎月支払わなくてはいけない金額が決まっていて、契約による強制力もあるので、お金を自力では貯められない方でも、毎月学費の貯蓄をすることができます。
最後に、解約さえしていなければ学資保険は親に何があったとしても、残された子どもに必要な教育を保障してくれる可能性があります。親が亡くなってしまっても、以降は保険料を支払うことなく、子どもの成長に合わせた学費を学資保険によって受け取れることになるのです。
親が健康で、子どもの将来を最後まで見守っていられるとは限りません。しかし学資保険に加入していれば、お金がなくて子どもが進学を諦めるという不幸を無くすことはできるのです。
ただ、学資保険の中にも種類があり、医療保障に関する特約など、様々なオプションがつくごとに返戻率は下がり、場合によっては戻ってくる学費がマイナスになることがあります。どのような学資保険を選ぶかしっかり考える必要性がそこにあるのです。
子どもの将来のために、学資保険について家族で真剣に考えてみてください。各保険会社で内容も異なり分かりづらい部分もありますので保険のプロにご相談頂くのもお勧めです。
「自分の子供にあった学資保険を紹介してほしい」「余裕をもって積み立てができる保険はないか?」など、簡単なお問い合わせでも大丈夫です。お気軽にご相談ください。
保険商品のご検討にあたっては、「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり」「約款」などを必ずご覧ください。
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