おすすめのこども保険はどんな保障内容?向いている家庭タイプを解説

子どもの貯蓄には、銀行の定期預金やこども保険への加入など、様々な方法があります。
特にこども保険は、返戻率も良く貯蓄性が高いと人気を集める手段。しかし、貯蓄性を求めるなら投資などに挑戦した方が良いのでは?など、どれが最も適した貯蓄方法なのか判断しかねているという方もいるでしょう。
子どもの教育資金を貯めるための最適な方法は、家庭によって異なります。そのため、「この方法が一番良いです!」というようなことは言えません。
しかし、家庭のタイプや考え方に応じて、どんな貯蓄方法がおすすめなのか傾向をお伝えすることはできます。
そこで今回は、特にこども保険に注目して、どんな家庭の方におすすめなのかを徹底解説していきます。
こども保険の特徴やおすすめするポイントについても合わせて説明していくので、こども保険に興味のある方はぜひ参考にしてみて下さい。
目次
こども保険が選ばれる理由
こども保険とは、子どもの教育資金を貯蓄する機能をもった保険です。中には医療保障も付帯されている保険もあります。
毎月一定の保険料を積み立て、進学で資金が必要になる時に保険金が支給されます。また、子どもの進学だけでなく、生活を広く保障する役割があり、特約によって死亡保障や個人賠償責任補償を付加させることも可能です。
こども保険は、主に学費の貯蓄を目的に選ばれ、多くのご家庭が加入を検討する人気の保険です。しかし、学費の貯蓄には、銀行の定期預金やジュニアNISAなどの方法もあるのは皆さんご存知でしょう。
他にも様々な貯蓄手段がある中で、なぜこども保険がおすすめと言われるのでしょうか?
その理由としては、こども保険の貯蓄性の高さと、万が一にも備えられる対応力が挙げられます。
こども保険のおすすめポイント① 貯蓄性
まず貯蓄性ですが、こども保険では「返戻率」という数字が貯蓄効果の高さを表します。
これは、自分が払った保険料に対し、どれだけのお金が保険金として支給されるのかを示した数字です。返戻率が100%を超えれば、自分が払ったお金より多くの金額が保険金として返ってくることになります。
こども保険の中でも、特に貯蓄機能に重きを置いたタイプの保険商品の場合、解約返戻率は100%を超えるものがほとんど。
返戻率が良いものでは、107%~110%ほどになる商品もあるため、貯蓄方法としては非常におすすめなのです。
銀行の定期預金では、大手銀行の現在の金利は0.01%~0.03%ほどが一般的。10年かけて100万円を貯めたとしても、利息分として増えるのは数百円から数千円程度です。
それと比べれば、10年間で100万円をためると107万円になって返ってくるようなこども保険の方が、効率的に貯蓄できるはずです。
こども保険のおすすめポイント② 万が一の際の保障が充実
こども保険では親と子に対する保障を準備できるという点も、おすすめされる理由の1つです。
たとえば、契約者である親が万が一死亡、もしくは高度障害状態になった場合には、それ以降の保険料の払い込みが免除されたり、一定の金額が年金の形で支給されたりします。
この保障によって、残された遺族や子どもは生活資金や進学資金を補うことが可能です。
また、被保険者となる子どもに対しては、特約で様々な保障を付けることができます。医療保障だけでなく、死亡保障なども特約として揃っているため、万が一子どもが死亡した場合に死亡給付金を受け取ることもできるでしょう。
このように、貯蓄だけではなく万が一のことが起こった場合に対応することができる点が、こども保険だからこそのおすすめのメリットです。
銀行の定期預金やジュニアNISAにはないリスク対応力は、親として非常に心強いものでしょう。
さて、こども保険は以上のようなメリットがある貯蓄方法ですが、もちろん必ず加入する必要はありません。毎月決まった保険料を払うよりも、その都度金額を変えながら自分のペースで預金口座にお金を貯めていく方が良いという方もいるでしょう。
しかし、ご家庭や自身のニーズによっては、他の貯蓄方法よりもこども保険を選ぶ方がおすすめというケースもあります。そこでここからは、こども保険の加入を考えた方がよいご家庭・ニーズのタイプを紹介していきます。
「自分も同じニーズを持っているな」と思った方は、他の貯蓄方法を選ぶよりも、こども保険を選ぶ方が適している可能性があります。ぜひ参考にしてみて下さい。
子どもを病気やケガのリスクに備えたい
まず、貯蓄だけではなく、子どもの病気やケガのリスクに備えたい方は、こども保険の加入がおすすめです。
前述のとおり、こども保険には医療保障や死亡保障をつけることができます。子どもが病気になったり、大きなケガをした際に、通院・入院費用や手術費用が一定の範囲で保障されるため、親としては非常に安心感を得られるでしょう。
特に子どものうちは、病気よりもケガを心配する方も多いです。友達と遊んでいる時や、学校の体育の授業、通学中に発生する事故など、ケガのリスクはいたるところに潜んでいます。
事故に遭い、脚の骨を折って入院なんてことになったら、入院費もばかにならないでしょう。
そんな中で、ケガの治療に対して給付金が支給されれば、治療費や入院費の負担が減り、経済的にも精神的にも楽になるはず。
このような理由から、子どものケガや病気が心配という方には、こども保険がおすすめと言えます。
他人にケガをさせた場合に補償してくれる点もおすすめ
こども保険は、自分がケガをしたときだけでなく、相手にケガをさせてしまったり、相手のものを壊してしまった時のリスクに備えたいという方にもおすすめです。
こども保険は、商品によっては「個人賠償責任保険特約」や「傷害保険特約」が付加されているものがあります。これらの特約がついていると、他人にケガをさせたケースや、他人の所有物に損害を与えたケースなどで損害賠償を補償してくれるのです。
第三者に損害を与えた場合、高い賠償金を請求されることも珍しくありません。
「うちの子はやんちゃだからトラブルを起こすことがあるかもしれない」等の心配がある方には、損害賠償を補償してくれる特約のついたこども保険をおすすめします。
大学進学が前提である教育資金を確保したい
次におすすめしたいのは、大学進学を前提に教育資金を確保したいという方。
子どもの進学費について考えた際、最も負担が重いのは大学の進学費です。小学校から中学校までは学校教育は無償なので、学校生活のなかで発生する費用はあまり負担の大きい金額にはならないことが多いです。
高校も、公立に進学すれば学費は安く収まり、制服代や教科書代などを加えても、毎月の生活費からなんとか工面できるでしょう。
しかし大学は、国立・公立を選んだ場合でも、入学費だけで20~40万円が必要。授業料は年間で50~60万円ほどかかります。私立の場合には、この2倍のお金がかかることも珍しくありません。
大学 | 入学金 | 授業料 | 施設整備費 |
---|---|---|---|
国立大学 | 28万2,000円 | 53万5,800円/年 | – |
公立大学 | 39万4,225円 | 53万8,294円/年 | – |
私立文系大学 | 23万7,862円 | 74万8,871円/年 | 15万6,496円/年 |
私立理系大学 | 25万9,055円 | 105万9,771円/年 | 18万8,296円/年 |
私立医歯系大学 | 101万2,134円 | 289万6,140円/年 | 88万1,462円/年 |
参考:文部科学省「子供の学習費調査 平成28年度」「平成29年度 学生納付金調査」「平成27年度 私立大学入学者に係る初年度納付金平均額調査」
この表を見ていただいてもわかる通り、大学の進学には大きなお金が必要です。そのため、教育資金を貯蓄するのであれば、大学の進学費を重点的に貯めていくことが重要となります。
このような場合に、満期保険金の受け取りタイミングを調整できるこども保険がおすすめ。保険期間の満期を18歳などに設定されたこども保険であれば、大学の進学のタイミングに合わせて満期保険金をまとめて受け取ることが可能です。
必要な時に必要な金額を得ることができる。これが、こども保険のおすすめポイントです。大学の進学を前提として考えている方は、こども保険の満期を大学進学の時期に合わせて加入してみて下さい。
自分にもしものことがあっても経済的に困らせたくない
こども保険は、自分に万が一のことがあっても、子どもや遺族を経済的に困らせたくないという方にもおすすめ。
というのも、こども保険のほとんどには、「保険料払込免除特約」と「育英年金」という特約がついているため。
保険料払込免除特約とは、契約者が死亡、または所定の高度障害状態になった場合に、それ以降の保険料の払い込みが免除される特約です。
一方の育英年金は、契約者が死亡・高度障害状態になった場合に、年金の形で所定の金額が支払われます。
そのうえ、どちらの特約も、もらえる予定の祝い金や満期保険金はきちんと支給されるため、子どもの学費はしっかり確保できる点がポイント。契約者である親が亡くなった場合でも、子どもの経済的負担を抑えることができるのです。
特に、契約者を父親にしている場合などは、父親が死亡してしまうと家族の収入が一気に減り、生活費の工面だけで精一杯ということも多いです。お子さんが進学を諦めてしまうこともあります。
そんなときに、保険料払込免除特約と育英年金特約を付けておけば、保険料の負担はなく、年金で生活費をサポートしてもらいながら進学資金も得ることが可能。これは、こども保険だからこそ得られる安心感と言えます。
以上のように、自分にもしものことが起こっても、子どもには経済的負担をかけたくない、進学してほしいと考える方には、こども保険が非常におすすめです。特約も、保険料に数百円上乗せするだけで付加できる場合もあります。
お金を貯めるのが苦手な家庭にもおすすめ
お金を貯めるのが苦手な家庭にも、こども保険がおすすめです。
おすすめする理由は、こども保険では保険料という形で強制的にお金を貯蓄できるため。これが定期預金ではなく銀行の預金口座に自分で貯金していくケースだと、「今月は出費が多いから」などと考え、コンスタントに貯蓄できない方もいるかもしれません。
また、こども保険は途中で解約してしまうと返戻率が低くなるという点も、貯蓄が苦手な方におすすめするポイントの1つ。
こども保険は、特に貯蓄を重視した保険商品の場合には保険金の返戻率の高さが魅力ですが、これは「満期まで加入すること」が前提です。途中で解約してしまえば解約返戻率は低くなり、100%を下回ってしまうことがほとんどです。
そうなると、今まで保険料を支払っていたのが無駄になってしまいますよね。
このような点から、こども保険は途中で解約しようという気が起こりにくいのです。
毎月自動的に貯蓄ができ、途中でやめようという気にもなりにくい。これが、貯蓄が苦手な方にこども保険をおすすめする理由です。ぜひ検討してみて下さい。
貯蓄方法に迷ったらプロに相談がおすすめ
今回は、こども保険がおすすめのご家庭について解説してきました。
最後に、改めて子ども保険がおすすめのタイプについてまとめてみましょう。
こども保険はこんなご家庭におすすめ!
- 子どもの病気やケガのリスクに備えたい方
- 大学進学を前提として教育資金を確保したい方
- 自分にもしものことがあっても、子どもや遺族を経済的に困らせたくない方
- 貯蓄が苦手な方
このようなケースでは、貯蓄方法として子ども保険を選ぶとニーズを満たしながら上手く貯蓄ができるかと思います。
ただし、必ずこども保険に加入しなければいけないというわけではないため、保険だけにこだわらず自分に合った方法を探すこともおすすめです。
もし貯蓄方法に悩んだ時には、ファイナンシャルプランナー(FP)などのお金のプロに相談することも有効な手です。
FPは、現在だけではなく将来的なお金の状況も合わせた上で、最適な選択肢をとる手伝いをしてくれます。プロのアドバイスを参考にしながら、将来に向けてしっかりプランを立ててみてください。

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