こども保険の種類を知ってベストな商品に加入!

こども保険に加入を考えているけれど、種類が多すぎてどれに加入すればいいのか分からない…
こども保険を扱っている保険会社は多く、商品の特性は様々。似たような保険商品もたくさんある中で、どの保険に加入すればいいのか悩んでしまうのは当然でしょう。
そこで今回は、どんなこども保険を選べばよいのか悩んでいる方に向け、こども保険の種類を解説していきます。
各種類の特徴や、どんな方に向いているかなどを説明していくので、保険選びに困っている方はぜひ参考にしてみてください。
せっかくお金を払って加入するのですから、最適な保険を選ばなければ損をしてしまいます。当記事を読んで、自分のご家庭にぴったりのこども保険を選ぶための知識をつけていきましょう。
目次
保険会社によってこども保険の商品内容は異なる
様々な保険会社から販売されているこども保険ですが、保険商品の保障内容は様々です。
商品によって特徴がそれぞれ異なるため、膨大な保険商品の中から自分に合ったこども保険を選ぶには、まず大まかな種類を知ることから始めるのが得策です。
こども保険は、大きく分けると下記の2つの種類があります。
貯蓄重視型
こども保険の中でも、貯蓄性に重きを置いたタイプです。この種類の保険商品は、「返戻率」がポイント。返戻率が高いほど将来戻ってくる保険金の金額が大きくなります。
貯蓄を主な目的としているため、特約で付加できる保障はあまり手厚くありません。保険料払込免除特約や、育英年金など、必要最低限の特約しかない保険商品もよく見られます。
保障重視型
こども保険の中でも、医療保障や死亡保障など、子どもに万が一のことが起こった際のリスクに備えられるタイプの保険です。この種類の保険商品は、医療保障特約、死亡保障特約、個人賠償責任補償特約など、様々な特約を付加することができます。
その反面、保険金の返戻率は100%を下回る商品もあり、貯蓄性が目立って良いということはありません。また、特約を付加するとその分保険料が高額になるため、貯蓄性、保険料、保障内容の3つのバランスを考えて検討する必要があります。
こども保険に加入を検討する際には、この2つの種類のどちらが自分の目的に合っているかを考えてみると、選ぶべき保険商品を絞っていくことができます。
例えば、子どもの教育資金の貯蓄だけが目的という方は、できるだけ返戻率が高い貯蓄重視型のこども保険を選ぶのがベスト。
また、子どもに対してすでに医療保険や生命保険をかけているという方も、貯蓄重視型の種類を選ぶ方が保険料を無駄にすることがないでしょう。
一方で、もし子どもの生活に関わるリスクを広くカバーしたいなら、特約が充実した保障重視型の種類を探してみてください。貯蓄機能も備わっていますが、返戻率は貯蓄重視型ほど期待できないことは覚えておきましょう。
このように、自分の目的や状況に合わせてこども保険を選ぶと、損をしない保険選びが可能です。
貯蓄性に優れた商品
先ほど、こども保険は「貯蓄重視型」と「保障重視型」の2種類に分けることができると説明しました。ここからは、2つの種類について、より詳しく解説していきます。
まずは貯蓄性に優れた「貯蓄重視型」のこども保険ですが、ここで重要になるのは「返戻率」と「保険金の受け取り方」です。
返戻率とは、自分が払い込んだ保険料の総額に対して、どれだけの金額が保険金として戻ってくるかを表した数値です。返戻率が100%を超えていれば、自分が支払った保険料よりも高額な保険金が戻ってくるため、お得だといえます。
返戻率は保険商品によって異なりますが、保険金の受け取り方によっても変わります。
こども保険の保険金の受け取り方は、保険期間の満期時のみに保険金を受け取るタイプと、満期保険金だけでなく保険期間中にある子どもの進学時(中学、高校、大学など)に祝い金として受け取るタイプの2種類。
このうち、満期保険金のみを受け取るタイプの方が、返戻率が良いことが多いです。というのも、こども保険は契約者が支払った保険料をもとに保険会社が資金を運用します。
そのため、運用する期間が長い方が保険金の金額は高くなるのです。
また、保険金の受け取りについて、「据置期間」が設定できる場合には、据置期間を長くした方が保険金は高くなります。
据置期間とは、支給される保険金を受け取るタイミングを一定の期間先延ばしにすること。据え置かれた保険金は保険会社に運用されるため、その分金額が増すことになります。
このように、貯蓄重視型は返戻率だけではなく、保険金の受け取り方を変えることで、より高額な保険金を受給できる可能性があります。できるだけお得に貯蓄をしたいという方は、加入の際に受け取り方を検討してみて下さい。
ケガや病気の医療保障に力をいれた商品
次に、保障重視型のこども保険を詳しく見ていきましょう。
保障重視型のこども保険では、付加できる特約の種類が豊富です。主な特約としては、下記のような種類が挙げられます。
医療保障特約
子どもが病気やケガをした際に、所定の条件のもとで治療費や入院費が保障される特約です。一般的な医療保険と同じような保障内容なので、別途医療保険に加入している場合には付加する必要はないでしょう。
死亡保障特約
子どもが死亡した際、または所定の高度障害状態になった場合に保険金が支払われる特約です。こちらも、別途死亡保険に入っている場合には、特に付加する必要はありません。
個人賠償責任補償特約
子どもが他人の所有物を壊してしまったり、ケガをさせてしまった時などに賠償してくれる保険です。こども保険に付加できる特約の中でも特に人気のあるもので、やんちゃ盛りの子どもが何かトラブルを起こした時に非常に役に立つでしょう。
個人賠償責任保険は、自宅にかける火災保険や、自動車保険などにも特約として付加されているケースが多いため、重複して加入しないように注意しましょう。
保険料払込免除特約
契約者である親が死亡、もしくは高度障害状態になった場合に、それ以降の保険料の払い込みが免除される特約です。この特約は、保障重視型の種類だけでなく、貯蓄重視型のこども保険にも付加されていることがほとんどです。
保険料の払い込みが免除された後も、祝い金や満期保険金は受け取ることができます。こども保険に加入する方の多くが付加する特約で、なるべく付加しておいた方が良いでしょう。
育英年金
契約者である親が死亡、もしくは高度障害状態になった場合に、年金の形で毎年一定の金額が支給される特約です。こちらも、貯蓄重視型の種類でも付加することができるケースが多いです。
育英年金が支給される場合にも、祝い金や満期保険金が支給されます。育英年金があることによって、残された子どもや家族の生活費を補うことが可能です。
しかし、契約者が自分で終身生命保険などに加入し万が一に備えていた場合は、育英年金を付加する必要はないでしょう。
保障重視型のこども保険には、これらの種類の特約を付加することが可能です。しかし、必ず付けなければいけないものではないため、必要に応じて選択すると良いでしょう。
また、特約を付けるとその分保険料が高額になり、返戻率は下がります。そのため、貯蓄性と保障のバランスをよく考えながら特約を検討することがポイントと言えるでしょう。
バランス型のこども保険
こども保険の中には、貯蓄重視型と保障重視型のちょうど真ん中くらいの保険として「バランス型」と呼ばれる種類もあります。
保障内容は医療保障だけに絞り、その分返戻率をあげて貯蓄性もキープ。返戻率は、多くの場合100%を少し上回るくらいです。
必要最低限の保障と貯蓄性をバランスよく備えた保険で、貯蓄型と保障型のどちらが良いか迷った時の選択肢として選ばれることが多いです。
バランス型を検討する際に注意したいのは、「子どもに医療保険が本当に必要なのか?」という点。
というのも、子どものうちは医療費が無料、もしくは安くなるという制度が整えられた自治体も多いです。
もし病気やケガをして入院したとしても、大きな治療費はかかりにくいでしょう。それを考えると、わざわざ保険に加入して備える必要はあるのかという疑問の声が上がることもあります。
このような制度があることを踏まえて、本当に医療保障を付ける必要があるのかどうか検討する必要があります。
外貨建てのこども保険
ここまで貯蓄重視型と保障重視型の2種類について重点的に解説してきましたが、ここからは投資に近い性質を持った種類の保険についてみていきましょう。
こども保険の中には、「外貨建て」というタイプの保険商品があります。保険料の支払いや保険金の受け取りを外貨で行うため、為替レート次第では自分が支払った保険料よりも非常に高額な保険金を受け取れる可能性があります。
為替レート次第で返戻率が変わるため、保険というよりは投資に近いものとイメージした方が分かりやすいでしょう。外貨の方が金利も高いことが多く、良い利回りを期待する方に人気があります。
その反面、為替レートが悪くなった際には保険金の金額が下がり、元本割れを引き起こすリスクもあるため、加入の検討は慎重に行う必要があります。
ある程度のリスクは承知で効率よく貯蓄をしたい方は外貨建てを考えてみるのもおすすめですが、こつこつ堅実に貯蓄したい方は一般的な貯蓄重視型が安心。自分はどちらの種類が適しているのかよく考えたうえで選んでみて下さい。
こども保険は自分の目的で種類を選ぶのがベスト
今回は、こども保険の種類について細かく解説してきました。
改めてまとめると、こども保険には学費の貯蓄を主な目的とした「貯蓄重視型」、医療保障や死亡保障など子どものリスクに備えることを目的とした「保障重視型」の2種類が存在します。
貯蓄重視型では、育英年金や保険料払込免除特約などの特約しかない分、返戻率は高いのが一般的。一方の保障重視型は、特約が充実している分、返戻率は100%を下回ることも。
それぞれの種類で特徴が分かれるため、自分がどのような目的でこども保険に入るのかを明確にしたうえで種類を選ぶことが重要になります。
保険料を支払って加入するのですから、自分に必要な機能を持った保険でなければ、結局保険料が無駄になってしまいます。そのようなことがないように、しっかり目的を考えて検討してください。
保険商品のご検討にあたっては、「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり」「約款」などを必ずご覧ください。
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