癌(がん)と診断されてから入れる保険はある?特徴や注意点を

がんでも入れる保険の特徴と注意すべき点
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日本人の死亡原因第1位である「癌(がん)」。厚労省の調査(「患者調査」平成29年)によると、がん(悪性新生物)患者は全国で約178万人いるとされています。

がんに備える保険としてがん保険医療保険がありますが、がんと診断されてから入れる保険はあるのか気になる方も多いでしょう。

そこで今回は、癌(がん)と診断されてからでも入れる保険の特徴や注意点、おすすめな理由をまとめました。さらに、がんと診断されてから入れる保険の注意点やメリット・デメリットについても解説します。

この記事を読むべき人
  • 癌(がん)と診断されてからでも入れる保険はあるが、保険料が高額になる傾向がある
  • 癌(がん)と診断されてから入れる保険には、がん以外の病気に対する補償を受けられる商品もある
  • 癌(がん)と診断されてから入れる保険は、十分な補償が得られないものもあるため、しっかりと検討して選ぶことが大切
  • 保険選びは、無料で専門家に相談しながら決められる保険相談窓口の活用がおすすめ!
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癌(がん)と診断されてから入れる保険とは

がんと診断されてから入れる保険は、大きく4つの選択肢があります。

がんになってから入れる保険
  • がん経験者専用のがん保険
  • 一般の保険に条件付きで加入
  • 引受基準緩和型保険
  • 無選択型保険

それぞれ特徴がありますので、詳しく見ていきましょう。

がん経験者専用のがん保険

がん保険は、一般的に過去にがんと診断されたことのある方は加入することができません

しかし、まだ数は少ないですが一部の保険会社から、「がん経験者専用のがん保険」が販売されるようになりました。

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日本では「2人に1人は生涯でがんに罹患する」という統計結果もあるほどなので、こういった商品が販売されるのは心強いですね。

とはいえ、がん経験者ならだれでも加入できるというわけではありません。

がんでも入れる保険の注意点
  • がん治療が完了してから5年などの一定期間が経過していることが条件になる場合が多い
  • 対象となるがんが限定されている
  • 通常のがん保険と比較して保障内容が制限されている
  • 保険会社にとって、通常のがん保険よりも給付金の支払いリスクが大きくなるため、保険料は高額になることが多い

一般の保険に条件付きで加入

次に、一般の医療保険に条件付きで加入するという方法もあります。

医療保険はがん保険同様に、一度がんと診断された方は加入することは難しいですが、保険会社によっては加入できる商品を販売しているところもあります。

条件付きの医療保険に加入する場合の注意点
  • がん治療が完了してから一定期間が経過していること
  • 罹患したがんの種類が所定の部位であること などの条件が設けられています。
    ※申し込み基準は保険会社によって異なります

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医療保険はこれからご紹介する「引受基準緩和型保険」や「無選択型保険」と比較して保険料が安いので、一般の医療保険に条件付きで加入できると保険料の支払い負担が軽減できます。

引受基準緩和型保険

一般の医療保険に条件付きで加入することができなかった場合は、「引受基準緩和型保険」に加入する方法もあります。

引受基準緩和型保険とは?
引受基準緩和型保険はその名の通り、申し込み基準が緩和されている保険で、一般的な保険よりも告知事項が少なく加入しやすいという特徴があります。

告知事項は通常3つ~5つほどで、「はい」か「いいえ」で答えられるような簡単なものです。

また、告知内容は保険会社によって異なるので、たとえある保険会社の商品に加入できなかったとしても、ほかの保険会社の商品であれば加入できる可能性があります。

引受基準緩和型医療保険に加入する場合の注意点
引受基準緩和型の保険料は、加入しやすくなるほど(基準がゆるくなるほど)高額になりますので、支払う保険料に見合った保障が得られるかどうかもしっかりチェックが必要です。

無選択型保険

引受基準緩和型保険に加入できなかった場合は、「無選択型保険」への加入を検討してみましょう。

無選択型保険とは?
無選択型保険とは、告知義務がない保険を指します。そのため、どなたでも加入できる商品となります。
無選択型保険に加入する場合の注意点
  • 「だれでも加入できる」というのはがん経験者にとって喜ばしいことですが、保険料は引受基準緩和型保険よりも高額になることが多いです。
  • それだけでなく、保障範囲が限定されたり、加入後一定期間は保障対象外となったりすることが多いです。
  • ほかにも、「既往歴のあるものは対象外」としていることが多いので、がん経験者が再度がんに罹患した場合、保障してもらうことができません。

がんは再発リスクの高い疾患なので、できればがんにも備えておきたいですよね。

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しかし、無選択型保険ではそれができないことが多いので、高い保険料を支払ってまで加入するかどうかは、熟考する必要があります。

ご自身にとってどのような保険が必要なのか、あるいは保険に加入しないほうが良いのかなど迷われる際は、「ほけんのぜんぶ」をはじめとする無料の保険相談所にて専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。

癌(がん)と診断されてからでも入れる保険の特徴

がんと診断されてから入れる保険は、通常の保険と比較してどのような特徴があるのか気になります。

 がんでも入れる保険の主な特徴についてまとめましたので確認していきましょう。

通常の保険と同じ保障が得られる

引受緩和型保険やがん経験者向けの保険などでは、基本的に通常の保険と同じ保障内容になっているため、たとえば「入院給付金」や「手術給付金」などが基本保障に組み込まれています。ただし、保険商品によっては、契約後の一定期間は給付金額が半額などに減額されることもあります。

また、がん治療における「三大治療(手術、放射線治療、抗がん剤治療)」も、通常の保険と同じ保障を付けることができるため、治療費の支払いの心配をせずに治療に専念することができます。ただし、基本保障に組み込まれているわけではなく、特約として付ける場合もありますので契約時に確認しましょう。

さらに「先進医療」の保障も付けることができるので、がんが再発した際に先進治療を受けるという選択肢がある場合は、治療費を補償してもらうこともできます。先進医療の治療費は全額が自己負担になるため、補償対象になっていると助かりますね。

原則としてがん完治後5年以上経過していることが条件

がん経験者が加入できる保険の大きな条件のひとつに、「がん完治から5年以上経過しており、現在治療をするようにすすめられていない」というものがあります。

つまり、がんと診断されてすぐには加入できず、完治してから5年以上が経過している必要があるのです。

ただし、無選択型保険であれば告知が不要なので加入できる可能性がありますが、不担保部位を指定をされたり、契約後一定期間は保障対象外になったりする措置を取られる可能性がありますので、契約の際には十分に保障内容を確認する必要があります。

保険料が高額なので家計費への影響が大きい

がんと診断されてからも加入できる保険は、保険会社にとっては保険金や給付金の支払いリスクが大きくなるため、加入者が支払う保険料が高額になるのは仕方のないことといえます。

一般的に保険料は、①一般の保険に条件付きで加入する方法②引受基準緩和型保険やがん経験者専用のがん保険③無選択型保険の順番に高額になっていきます。

特に、無選択型保険の保険料は高額になるため、高額な保険料を支払ってまで加入する必要があるのかを貯蓄や収入などから検討し、「必要がある」という場合にのみ加入すると良いでしょう。

癌(がん)と診断されてからでも入れる保険はおすすめ?

結論から申し上げると、がんと診断されてからでも入れる保険に加入する必要性は高いといえます。

一度がんに罹患した方に、がん保険の加入をおすすめする理由として、以下のことが考えられます。

 ポイント

  • がんが再発または転移した場合の保障を受けられるから
  • がん以外の病気やけがの保障を受けられるから

それぞれ詳しく見ていきましょう。

がんが再発または転移した場合の保障を受けられるから

がんは一度治療を終えても、再発したり転移したりといった危険性がある病気です。

読者
今後もまたがんに罹患する可能性があることから、がん保険に加入するメリットは大いにあるといえるのですね。

先ほどご説明した「引受基準緩和型保険」は、既往歴があっても加入でき、当該既往症に関する保障も受けられる可能性がある保険なので、一度がんに罹患した方でも加入でき、がんの再発時などの保障を受けられる可能性があります。

 ポイント

ただし、加入するには一定の要件を満たしている必要があります。

具体的には、たとえば「5年間がんの治療や投薬、検査をうけていない、また治療を受けることを勧められてもいない」といったようなことです。

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通常のがん保険よりも保険料が割高になりますが、がんの再発や転移リスクに備えることができる保険です。

また、「がん経験者向けのがん保険」に加入する場合は、がんの三大治療といわれる「手術」「放射線治療」「抗がん剤治療」などに対して、通常のがん保険と同程度の保障を付けられるというメリットがあります。

がん以外の病気やけがの保障を受けられるから

重大な病気には、がん以外にも「急性心筋梗塞」や「脳卒中」といったものがあります。

 注意

厚生労働省の「令和元年(2019)人口動態統計(確定数)の概況」によると、令和元年度の日本人の死因第1位は「がん」で全死因の27.3%、2位が「急性心筋梗塞」で15.0%、3位が「脳卒中」で7.7%となっており、この3つで全体の50%を占めています。

がんが圧倒的に多いですが、急性心筋梗塞と脳卒中を合わせるとがんと同程度の罹患率となるため、がん同様に十分な備えが必要といえます。

また、病気ではありませんが、事故などで大けがをする可能性も否定できません。高齢になるとけがをする可能性が高くなり、治療に要する期間も長引く傾向にあります。

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このように、高齢になるにつれ、がんだけでなく他の病気やけがをする可能性も高くなるため、一度がんに罹患したからといって保険への加入をあきらめてしまうのはリスクが高いといえます。

【参考:厚生労働省「令和元年(2019)人口動態統計(確定数)の概況」

癌(がん)と診断されてからでも入れる保険の注意点

がんで治療中の人や経験者の人向けの保険を検討するときは、次のような点について注意が必要です。

がんそのものの保障をどう考える?

がんで治療中の人や経験者の人が入る保険と一口に言っても、その保障内容は、保険のタイプや商品によって幅があります。

なかでも注意したいのが、すでにかかった病気であるがんの保障についてです。

 がんが保障される保険

  • がん経験者向けがん保険
  • 引受基準緩和型保険

※いずれも治療後5年経っていることが目安)。

一方、以下では保障されないことが普通です。

 既往症は保障されない保険

  • 条件付きで一般の保険に加入(契約内容による)
  • 無選択型保険

そのため、保険に入る目的によって、選ぶべき保険が変わってくると言えます。

がんの再発に備えて保険に入りたい場合は、がん経験者向けがん保険引受基準緩和型保険を選ぶべきです。

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がん以外のリスクの保障が目的なら、一般の保険に条件付きで加入することを考えるか、無選択保険が候補になります。

保険料と保障のバランスを見極める

がん経験者でも入れる保険は、保険料が割高になるのはすでにお伝えしたとおりです。

がんをはじめ、健康上の理由で保険に入りにくいという人は、つい

読者
とにかく保険に入りたい!

という気持ちになり、保険加入そのものが目的化しやすいでしょう。

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しかし、大切なのは、いくらの保険料を払って、どのような保障を受けるかということです。

冷静に、払い込む保険料と、受けられる保障内容を検討してみましょう。

いくら保険に入れるからといって、十分な保障を受けられず、なおかつ保険料が負担になるようではあまり入る意味があるとは言えません

 ポイント

保険に入る目的をはっきりさせ、必要な保障と、そのためにムリなく支払える保険料はどれくらいなのかを考えましょう。

突然の販売停止になる前の検討を

がんを経験した人は、保険加入の選択肢が狭まるのはやむをえないことです。

それだけに、「がんでも入れる保険」には、入りたい人からの注目が集まります。

それまで保険に加入していなかったという人でさえ、実際に治療を経験して医療費などの負担を感じ、保険の必要性を痛感して加入したくなるというケースが多々あります。

しかし、保険商品は金融事情や制度の変化などを受けて販売停止になる可能性が常にあります。

 気になる保険は早めに検討を!

特に、がん経験者向けのがん保険はもともと選択肢が限られているため、少しでも気になる商品がある場合は、販売停止になる前に早めの検討をされることをおすすめします。

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ご自身にとって適切か否か判断しかねるという方は、専門家に無料で相談できる相談所を利用すると良いですよ!

癌(がん)と診断されてから保険に入るメリット・デメリット

メリット

がんにかかってしまった人が、その後に保険に加入することに、どのようなメリットがあるでしょうか。

再発に備えられる

ひとつは、がんの再発に備えられるということです。

通常のがん保険は、一度がんを経験すると加入できませんが、がん経験者向け保険や引受基準緩和型保険などに加入しておくことで、がんの再発があった場合に医療費の保障を受けることができます。

がんがどの程度再発するかは部位や状態にもよりますし、一概には言えません。

 5年経過=完治とみなされる

一般に、5年以内に再発がなければ、完治したとみなされることが多く、がん経験者向けがん保険の加入の基準が、治療後5年以上となっているのはこれが理由です。

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しかし、5年経ってからも再発する確率はゼロではありませんので、もしもに備えて保険に加入する意味はあるでしょう。

がん以外の病気やケガの保障が得られる

一般の保険に条件付きで加入する方法についてお伝えしました。

読者
がんを不担保とするような保険に入っても、意味がないのでは?

と思う方もおられるかもしれません。

たしかに、再発に備えることはできないのですが、がん以外の病気やケガには保障を準備することができます。

がんにかかったことで保険への加入が難しくなったからと言って、完全に保険加入を諦めてしまうと、がんだけでなく、すべての医療リスクに対して備えがないことになります。

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もし再発があればがんの治療に費用がかかるからこそ、がん以外の医療費や収入減にも対策を検討すべきではないでしょうか。

死亡保障が準備できる

がんを経験した人は、自身の余命について意識する瞬間もあったのではないでしょうか。

保険の役目は医療保障だけではありません。

 死亡保障の準備という観点も

保険では、万一のために死亡保障を準備することもできます。

特に扶養家族がいないという場合であっても、葬式費用などのお金(死後整理金)は必要です。

今まで死亡保険には特に入っていなかったという人も、死亡保障の必要性を考えるきっかけにされることをおすすめします。

デメリット

がん罹患後に保険に入ることのデメリットについても考えてみましょう。

保険料が割高で負担が大きい

なんといっても、がん経験後でも入れる保険はどのようなものでも一般の保険より割高になってしまいます。

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保険料負担が増すのが、デメリットと言えるでしょう。

十分な保障が得られない

そして、一般の保険に比べて、限定された保障しか受けられないことが多いのも注意すべき点です。

支払う保険料の負担と合わせて、自分にとって加入する意味があるかどうか、慎重に検討しましょう。

おすすめ保険相談窓口3選

がんに備えた事前の準備は非常に大切だと言えます。ここでは、がん保険の相談が無料でできるおすすめ保険相談窓口を厳選して3つ紹介します。

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まとめ

今回は、癌(がん)と診断されてからでも入れる保険の特徴や注意点、おすすめな理由をまとめてご紹介しました。

がんを経験した人が加入できる保険は、4つの選択肢があります。

 4つの保険

  • がん経験者専用のがん保険
  • 一般の保険に条件付きで加入
  • 引受基準緩和型保険
  • 無選択型保険

これらはいずれも、保障内容が限定されているほか、一定期間の保障額が抑えられていたり、保険料が割高であるなどの特徴があります。

また、すでにかかっている病気(既往症)を保障の対象とするかどうかに違いがありますので、自分の目的と照らして適切なものに加入することが大切です。

保障が限定され、かつ、保険料が割高なので、希望する保障と保険料負担のバランスは慎重に判断すべきでしょう。

それでも、がん経験後に保険に加入できれば、以下のようなメリットがあります。

 メリット

  • 再発に備えられる
  • がん以外の医療リスクに備えられる
  • 死亡保障の準備ができる

引受基準緩和型保険の基準は保険会社によっても異なります。

どのような加入の仕方が良いのか、判断するのは簡単ではないため、保険相談サービスやファイナンシャルプランナーのアドバイスを受けるのもひとつの方法です。

 

本コンテンツは情報の提供を目的としており、保険加入その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。
保険商品のご検討にあたっては、「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり」「約款」などを必ずご覧ください。
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