女性保険の掛け捨て型はメリットが大きい?

掛け捨て型の保険というと、保険料が安い点がメリットだと言われることが多いです。その一方で、支払った保険料が戻ってこないため、貯蓄型の女性保険に入った方が得なのでは?と思う方もいるでしょう。
確かに掛け捨て型では支払った保険料が戻ってくることはありません。しかし、掛け捨て型の女性保険は、保険料が安いだけでなく、見直しのしやすさなどのメリットがあるのです。
このページでは、掛け捨て型の女性保険についてメリットやデメリット、貯蓄型と比較してどのような人に向いているかを解説していきます。
女性保険を検討している方はぜひ参考にしてみて下さい。
掛け捨て型とは
掛け捨て型の女性保険とは、支払った保険料が返ってこないタイプの保険です。たとえば生命保険などでは、「掛け捨て」というと定期タイプの保険がメインになりますが、女性保険の掛け捨て型の場合には、定期タイプも終身タイプも販売されています。
もし、15年定期タイプの掛け捨て型女性保険に加入している場合、加入している15年の間に病気にならなかったとしても、保険料は戻ってきません。そのため、掛け捨て型は場合によっては保険料を無駄にしているのではないか?と思う人もいるかもしれません。
とは言うものの、保険とはそもそも万が一に備えてお金を支払っていくものです。病気にならなかったからといって、支払った保険料が損だと思うのは良い考えではありません。もし事故による大きなケガやがんなどの大病にかかった時には、女性保険は非常に私たちの役に立つのです。
女性保険の内容について知っている人も多いかと思いますが、ここで保障内容について簡単に確認してみましょう。
保障内容
保険会社によってさまざまですが、掛け捨て型の女性保険では、下記のような給付金が支払われるケースがあります。
入院給付金 | 所定のケガ・病気で入院した時に1日当たりに支払われる給付金。日額5000円~1万円が一般的。 |
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手術給付金 | 所定のケガ・病気で手術をした際に、1回当たりに支払われる給付金。入院給付金の5倍~10倍ほどの金額が一般的。 |
通院給付金 | 所定のケガ・病気で通院した時に1日当たりに支払われる給付金。日額5000円~1万円が一般的。 |
女性入院給付金 | 所定の女性特有の病気で入院した時に、一日当たりに支払われる給付金。日額5000円~1万円が一般的。 |
乳房再建給付金 | 特約として、乳がんの治療で乳房切除し所定の乳房再建術を受けた場合に支払われる給付金。 |
先進医療給付金 | 特約として、所定の病気・ケガの治療のために先進医療を受けた際に支払われる給付金。 |
女性保険として特有のものは、女性入院給付金や乳房再建給付金です。
女性特有の病気にかかったときには、支払われる給付金が通常の入院給付金だけでなく女性入院給付金も加わることになります。この点が、女性保険が女性特有の病気を手厚く保障するといわれているポイントです。
また、乳がんの治療で乳房を失った女性のために、乳房再建術も保障の対象としている点も嬉しいでしょう。ただし、乳房再建給付金については、保険商品によっては備えていないものもあるため、注意が必要です。
上記で紹介した保障内容以外にも、保険商品によっては「放射線治療給付金」「保険料支払免除特約」「死亡保険金」などを備えた保険商品もあります。自分の目的に応じて、必要な保障内容を備えた女性保険を選ぶと良いでしょう。
掛け捨て型女性保険のメリット
掛け捨て型女性保険のメリットは、主に3つあります
保険料が安い
掛け捨て型の女性保険は、保険料が安い点が大きな魅力です。
貯蓄機能などを持たず医療保障に特化している保険。貯蓄型などは、後々に加入者に返ってくる分のお金も保険料に上乗せされていますが、掛け捨て型はそのような必要がないため保険料が比較的安いのです。
そもそも、女性保険自体が一般的な医療保険・がん保険よりも保険料が割高に設定されているため、女性保険を選ぶ時にはある程度の負担を納得した上で加入しなければいけません。
そんな中でも、できる限り保険料の負担を抑えることができる掛け捨て型は、女性にとっては非常に助かるものでしょう。
保険商品や付加する特約によって保険料は様々ですが、30歳の女性が日額5000円の女性保険(終身タイプ)に加入した場合、保険料は月々1500円~2000円ほどで済むケースもあります。これが貯蓄型の場合には、1.5倍~2倍ほどの保険料がかかってしまう場合があります。
そのため、なるべく保険料を抑えたいという場合には、掛け捨て型の女性保険を選ぶことがおすすめです。
見直しがしやすい
掛け捨て型の女性保険は、保険の見直しがしやすいという点もメリットの1つとして挙げられます。
掛け捨て型の女性保険には定期タイプと終身タイプの2つがありますが、どちらを選んだ場合にも自分の好きなタイミングで女性保険の見直しをして、違う保険に加入をしても問題ありません。
一方の貯蓄型は、一定期間加入し続けなければ生存給付金や健康お祝い金などをもらえないため、解約したい場合にはタイミングを考える必要があります。
ただし、掛け捨て型は見直しがしやすいといっても、再度保険に加入をするときにはその時の年齢に応じて保険料が高くなるなど、注意点もあることを覚えておきましょう。
特に終身タイプの保険に加入をしていた場合には、途中で解約し新たな女性保険に加入をすると、本来ずっと一定だったはずの保険料が上がってしまうことになります。そのため、保険の見直しをする際には、掛け捨て型であっても慎重に行うべきです。
保障内容だけで比較ができる
3つ目のメリットは、掛け捨て型の場合には純粋に医療保障の内容で比較できるという点です。
掛け捨て型の場合には、保障内容は医療保障がメインです。貯蓄機能などはないため、保障内容以外に「将来どれくらいのお金が返ってくるのか」などを考える必要はありません。
そのため、本当に自分に必要な保障が揃っているかどうかという点で保険商品を比較することができるのです。
掛け捨て型女性保険のデメリット
掛け捨て型女性保険のデメリットは、支払った保険料が返ってこない点でしょう。
掛け捨て型で保険料は割安とはいえ、毎月払っていればその金額は大きなものになります。
もし女性保険に加入している間に病気にならなければ、支払った保険料の分は損をしたと思う方も多いはずです。
実際には、万が一のための保障を手にしていたので損とは言いませんが、それでも「毎月支払っていたのに結局なにもなかった」という気持ちになるのは否めません。
「支払った保険料が無駄なく戻ってくる方が良い」と思う人は、次に紹介する貯蓄型の女性保険に加入を検討することがおすすめです。しかし、貯蓄型には貯蓄型のデメリットがあるため、貯蓄にばかり目を向けずしっかり比較しながら決めるべきということは忘れないでください。それでは、貯蓄型の女性保険について確認していきましょう。
貯蓄型とは
貯蓄型の女性保険とは、支払った保険料のうち一定の金額が将来自分の手元に戻ってくる保険です。
たとえば、所定の期間生存していた場合に、決められた金額の「生存給付金」が支払われるような保険が該当します。3年間生存していた場合、3年ごとに7万円を支給されるケースなどが例として挙げられます。
また、支給条件が「特定の年齢まで生存していた場合」となっている保険商品もあります。65歳まで生存していた場合、それまでに払い込んだ保険料を全額返還する(特約の保険料は除く)というようなケースです。全額返還のタイプは、以前に入院給付金や通院給付金を受け取っていた場合にはその分の金額を差し引いたお金が戻ってきます。
病気にならなかった場合にもお金が手元に戻ってくることから、貯蓄型は損をすることが少ないメリットの大きい保険だと言われることがあります。しかしその一方で、「保険料が高額」という大きなデメリットがあることに注意が必要です。
保険料が高額な理由は、後で加入者にお金を返す分を上乗せして保険料を設定しているため。後で一定のお金が返ってくるとはいえ、加入者が月々に負担する保険料は大きくなってしまうのです。
そのため、貯蓄型の女性保険に加入を検討する際には、まず自分が保険料を支払っていけるのかを考えることが重要です。貯蓄は確かに魅力的ですが、保険料を支払えなければ生存給付金はもちろん、医療保障だって無くなってしまいます。
その点をよく考えて、貯蓄型が良いのか掛け捨て型が良いのかを比較することがおすすめです。
女性保険は掛け捨て型で十分?
さて、ここまで掛け捨て型女性保険と貯蓄型女性保険について説明してきましたが、ではこの2つのうちどちらに加入した方が良いのでしょうか?
人によって適した保険は異なるため、一概にどちらが絶対に良いということはいえません。しかし、最低限の医療保障を求めたい場合であれば、掛け捨て型の女性保険で十分ともいえます。
というのも、掛け捨て型と貯蓄型では、保障内容自体はほとんど変わらない傾向にあります。プラスアルファとして、生存給付金があるかどうかが大きな違いを生んでいます。
保険料が無駄にならないという点を考えると貯蓄型の女性保険が良いかもしれませんが、保険料が高額というデメリットは大きいです。そのため、生活に影響のでない範囲で保険に加入したいと思うなら、掛け捨て保険で十分と言えるでしょう。
もし金銭的に余裕がある場合には、貯蓄型を選ぶのも良いでしょう。ただし、貯蓄型を選ぶ場合には「生存給付金を受け取る歳まで加入し続ける」ことが必要になります。自分がこの先保険を見直さなければいけないような大きなライフイベントが控えていないか、よく確認してから加入をするようにしましょう。
掛け捨て型の女性保険が一番無難
今回は掛け捨て型の女性保険に注目して解説してきましたが、いかがでしたか?
掛け捨て型の女性保険は、抑えた保険料で充実した医療保障を得ることができるため、あまり負担をかけずにリスクに備えたい人にとってはおすすめの保険です。
今回比較した貯蓄型は、保険料が高く月々の支払い負担が重くなってしまうこともあるため、選ぶ際には将来的なキャッシュフローまでしっかり考える必要があります。その点、掛け捨て型の女性保険の場合は見直しもしやすい傾向にあるため、定期的に保険料と保障内容のバランスを考え直すことが可能です。
まずは安定した保障を得たいという人は、貯蓄型よりも掛け捨て型の女性保険を選んでおく方が無難と言えるでしょう。掛け捨ての女性保険の中にも、定期タイプや終身タイプなど様々なタイプがあるため、自分のライフプランに適した保険を選ぶようにしてくださいね。
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