一括払いで保険料は安くなる?学資保険の払い方を解説

子どもの教育資金の積立ができる学資保険の保険料の払い方法として一般的なのは月払いです。
事前に少し知識があるだけで、一括払いの方がお得に学資保険に入れると判断できます。
そこで、今回は学資保険で賢く貯蓄できる一括払いについて詳しく紹介します。
この記事は、次のような人におすすめの内容です。
それではまず、学資保険の払い込み方法を一括払いにすると返戻率にどのような影響があるのかを見ていきましょう。
目次
学資保険の4つの払込方法
学資保険の払込方法には、以下の4つの支払方法があります。
- 毎月保険料を支払う「全期払い」
- 保険料の払い込みを短期間で追える「短期払い」
- 契約時にまとめて全額を払い込む「一括払い」
一括払い…「全期前納払い」と「一時払い」のふたつがあるため、全部で4つの払込方法があります。
では、それぞれの払込方法にどのような特徴があるのか確認していきましょう。
全期払い
全期払いでは「保険期間=保険料払込期間」となるため、たとえば保険期間が20年の学資保険であれば、保険料払込期間も20年となります。
全期払いには、一般的に利用される「月払い」のほか、「半年払い」や「年払い」といったスパンでの払込方法があり、まとめる期間が長い程保険料は割安となります。
短期払い
同じ条件で加入した場合、全期払いよりも短期払いの方が返戻率が高くなることがほとんどです。
というのも、払込終了から満期金受取までの数年間を、全額運用に回すことができるためです。
ただし、払込期間が短いほど一回に支払う保険料は高額になるため、どんなにお得とはいえ、家計への負担を考慮した保険料に設定することが大切です。
全期前納払い
保険会社は、預かった保険料から支払期日が来るたびに保険料に充当していくという仕組みです。
そのため、たとえば契約者が死亡したときや中途解約した場合に、未経過分の保険料が払い戻しされます。
ほかにも、年末調整や確定申告の際に申告する「生命保険料控除」を、払込期間中毎回受けることができるので、節税効果も期待できます。
一時払い
保険料は「払い済み」になるため、契約者が死亡したり契約を中途解約したりしても未経過分の保険料は戻ってきません。
また、生命保険料控除は払込みを行った年しか受けることができないため、節税効果という面では弱いといえます。
ただし、同じ一括払いでも前期前納払いよりも保険料総額は安くなることが多いです。
一時払いと全期前納払いのメリット・デメリットを比較
学資保険の一時払いと全期前納払いのメリットとデメリットを合わせてチェックしていきましょう。
一時払い
一括で支払った学資保険料がすぐに保険料として適用される一時払いのメリットは、次の通りです。
- 総支払保険料が安くなる
- 返戻率が高くなる
一時払いで保険料を一括で納めると、全期前払いよりも総支払保険料を抑えられるだけでなく、先に説明した返戻率も高くなります。
一方、学資保険料を一括で支払う場合に一時払いを選択すると次のようなデメリットがあります。
- 後から保険料の返還請求ができない
- 支払った年しか生命保険料控除が適用されない
一括払いをするときに一時払いを選択する場合、生命保険料控除が1年目しか適用されないことには特に注意してください。
該当の生命保険料を支払っていれば所定の金額が所得から控除され、その結果、住民税や所得税を節税できます。
生命保険料の控除には、それぞれ限度額の設定がなされているため、一時払いで学資保険料を一括で支払った場合、支払った年しか生命保険料控除が適用されません。
学資保険も含まれる生命保険料控除の適用限度額は次の表のとおりです。
2012年1月以降に契約 | 2011年12月31日以前に契約 | |
---|---|---|
所得税 | 4万円 | 5万円 |
住民税 | 2万8,000円 | 3万5,000円 |
一時払いを選択して一括払いをした場合、生命保険料控除を賢く使いきれないと言えるため、十分考慮が必要となるでしょう。
全期前納払い
続いて、学資保険料を一括で支払うときに全期前納払いを選んだ場合のメリットを紹介します。
- 月払いや年払いよりも総支払保険料が安くなる
- 月払いや年払いよりも返戻率が高くなる
- 毎年生命保険料控除を適用できる
- 契約者が死亡した場合に、保険料に充当されていない分を返還してもらえる
全期前納払いは、毎年保険料の支払い日に保険会社で支払い手続きをしてもらえる払い方です。
学資保険を一括払いで一時払いを選択すると、該当年しか生命保険料控除を受けらません。
また、学資保険の一括払いで全期前納払いを選ぶと、契約期間中に契約者が死亡した場合に保険料の一部が返還してもらえるメリットがあります。
一時払いで一括支払いをすると保険料は返還してもらえないため、契約者に何かあったときのことを考えると全期前納払いで保険料を一括で払っていた方が安心でしょう。
学資保険料を一括で払う場合に、全期前納払いを選択すると次のようなデメリットがあります。
- 一時払いの方が総支払保険料が少なくすむ
- 一時払いと比較すると返戻率が低い
全期前払いは年払いや月払いと比べれば総支払保険料が少なく、返戻率が高くなる一括払いの方法ですが、一時払いと比較するとその点のメリットは少なくなります。
学資保険の一括払いである一時払いと全期前納払いのメリットとデメリットをまとめると、次の表の通りです。
一括払い方法 | 一時払い | 全期前納払い |
---|---|---|
メリット | 支払い保険料の総額が最安 返戻率の高さが最高 | 月払いや年払いよりも保険料が安く、返戻率が高い 毎年保険料控除が適用 保険料未充当分であれば返還可能 |
デメリット | 支払い後の保険料の返還不可 保険料控除の適用が1年 | 総支払保険料は一時払いの方がお得 一時払いよりも返戻率が低い |
一括払いのメリットだけに着目するのは危険なのです。
支払い方法が月払いでも学資保険に加入できますし、一括払いにはないメリットもあります。
それでは、次の章で一括払いと月払いを比較していきましょう。
一括払いと月払いはどちらがおすすめ?
学資保険を一括払いするのと月払いをするのとではどちらがおすすめなのか、その答えを知りたくなりますね。
一括払いと月払いのメリット・デメリットを比較
ここで改めて、一括払いと月払いのメリットを比較してみましょう。
【メリット比較】
一括払い | 月払い |
|
|
一括払いのメリットは先にも解説しましたが、保険料の総支払額が安くなり返戻率が高くなるということがあります。
一方で月払いには、毎月計画的に保険料を支払うことができ、保険料の家計への負担が小さいというメリットがあるうえに、生命保険料控除を毎年受けることができます。
では次にデメリットを比較してみましょう。
【デメリット比較】
一括払い | 月払い |
|
|
一括払いは、まず一括で納めるだけの資金を準備する必要があり、まとまった金額を用意できないと支払うことができません。
また、支払った保険料は満期金受取時まで拘束されるので、無理に捻出してしまうと家計に大きな影響が出てしまいます。
一方で月払いをするデメリットには、保険料の支払い総額が多くなり、結果として返戻率が低くなるということがあります。
家庭状況を考慮して支払い方法を決める
ご紹介しましたように、一括払いと月払いは片方のメリットが他方のデメリットになっているため、すべての家庭にとってどちらがおすすめとかは一概にはいえません。
また、家計で必要な費用は学資保険だけではないため、毎月の収入と支出から学資保険の保険料として支払える金額を逆算し、家計への負担を最小限にとどめて長く計画的に支払っていきたい方は月払いを選ぶのも良いでしょう。
いずれにしても、家庭状況に合わせて無理なく準備していくこが大切なので、もし不安のある方は無料の保険相談などを利用して相談してみると良いでしょう。
学資保険の支払い方を選ぶ際の注意点
学資保険の支払い方法は一括払いがお得だと解説してきましたが、お得さを優先するあまり必要な保障を付け忘れないように注意しましょう。
また、学資保険は生命保険の一種なので、必要に応じて医療保障などの特約を付帯できます。
学資保険は、子どもの年齢に応じて満期を設定できる保険商品なので、加入時の年齢が制限されることがあります。
商品によっては、子どもの上限年齢を7歳に設定しているので、子どもが7歳になるギリギリで学資保険に加入する場合、支払い方法は一括払いにしておく方がお得です。
なぜなら、学資保険は保険料の支払い完了日と受給開始日の間が長いほど返戻率が高くなる特徴があるからです。
なお、一度、支払い方法を月払いにして契約しても後から一括払いなどに変更できます。
支払い方法は、学資保険を解約せずに手続きができますが、いつでも一括払いに変更できるわけではありません。
学資保険の契約期間やタイミングなどによって、すぐに対応できないこともあります。
保険会社のルールや学資保険の契約内容などによって異なるので、学資保険を契約している保険会社に確認してみましょう。
保険料の一括払いが向いている人
最後に、学資保険料を一括払いにする方が向いている人を紹介します。
学資保険を一括で支払う方が向いている人の特徴は次の通りです。
- 学資保険を一括で払えるだけの自己資金がすでにある人
- とにかく学資保険料を抑えたい人
- 毎月学資保険料を支払うことに抵抗がある人
- 何事も1回で完結させたい人
以上の特徴に該当していなくても、学資保険を一括で払って問題ありませんが今回紹介したポイントに踏まえた上でよく検討することをおすすめします。
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まとめ
年金の目減りや消費税の増税など、子どもの教育資金以外にもお金の心配事が増えている現代では、保険料が抑えられる学資保険の一括払いはとても魅力的と言えます。
どの学資保険に加入するかまだ決められていない人は、まずネットでランキング上位の学資保険をチェックしてみるといいでしょう。
学資保険は貯蓄性があるだけでなく、医療保障や死亡保障などの特約も付帯できる生命保険の一種です。
すでに医療保険や収支保険などの保険商品に加入している人は、学資保険を検討するときに合わせて確認することをおすすめします。
一括払いのメリットだけでなく、デメリットも理解した上で学資保険の支払い方法を検討しましょう。
保険商品のご検討にあたっては、「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり」「約款」などを必ずご覧ください。
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