知っておくべき学資保険の人気傾向とは?

学資保険は、毎月決まった保険料を積み立てることで、子供の将来の学費を貯蓄することができる保険です。貯蓄性に優れている点が人気で、子供が生まれてすぐに学資保険に加入する方もいらっしゃいます。
皆さんの中にも、自分の周りで学資保険に加入している方をみて、自分たちも加入しようか…と考えている方がいるかもしれませんね。
しかし、学資保険は多くの種類があるため、どの保険商品にすれば良いのか分かりにくいのが正直なところ。「結局どれが一番良いのか判断できない」といったお悩みの声がよく聞こえてきます。
学資保険は、個人の経済状況やお子さんの状況によって向いている商品が異なります。そのため、この保険商品が絶対におすすめ!というようなことは言い切れません。
しかし、多くの人から人気を集める保険商品の傾向は、ある程度決まっています。そこで今回は、人気の高い学資保険の特徴について紹介していきます。
どのような保険商品を選べば自分にとってメリットが大きいのか、人気の傾向を見ながら考えてみましょう。
目次
返戻率が高く貯蓄性に優れた学資保険は人気
学資保険で最も人気を集めるのは、やはり返戻率が高い保険商品でしょう。返戻率は手元に戻ってくるお金の多さに直結するため、できる限り返戻率の高い学資保険を選んだ方が効率的に貯蓄することが可能です。
近年では、マイナス金利政策により学資保険などの貯蓄性のある保険商品の返戻率は下降傾向にありますが、それでも高い返戻率をほこる保険商品もまだまだ見られます。
一般的に見られる学資保険は、返戻率が103%~107%ほどのものがあります。しかし、返戻率が110%ほどになる利回りの良い保険商品もあり、特に大きな人気を集めています。
返戻率が105%の学資保険と110%の学資保険を比べると、100万円を積み立てた時には105万円と110万円、5万円の差が生まれます。この5万円の差は大きいでしょう。
ただし、どんなに人気を集める高利回りの保険商品にも、注意点があります。それは、保険料の払込期間の長さです。
後ほど詳しく解説しますが、学資保険の場合、保険料の払い込みを早く終わらせた方が返戻率が良くなります。18年間保険料を払い込むパターンから、15年間、10年間など、保険商品によって払込期間の設定は異なり、契約者が自分で払込期間を選ぶことも可能です。
返戻率が高い人気の学資保険の場合、「保険料の払込期間が10年間の場合に返戻率110%」など、期間が短く設定されていることがほとんど。ここで保険料の払い込みを18年間などにすると、返戻率は下がってしまうことがあるので、注意が必要です。
また、払込期間が短い場合、1回あたりに払う保険料が高額になるため、負担が大きくなりすぎないように気をつけましょう。いかに人気の保険商品に加入しても、途中で解約することになってしまっては本末転倒です。
学資保険に医療保障の特約が付けられる
人気の学資保険の特徴として、医療保障の特約を備えたものが挙げられます。
学資保険は貯蓄目的の保険ではありますが、保険商品によっては医療保障や死亡保障をプラスできるものがあるのです。
学資保険で人気の医療保障特約というと、「保険契約者が死亡・病気になった時のための特約」と、「子供が死亡・病気になった時のための特約」の2種類があります
保険契約者が死亡・病気になった場合
多くの学資保険では、保険契約者である親が死亡、もしくは高度障害になった場合に保険料の支払いが免除される「保険料払込免除特約」という特約が用意されています。
これはほとんどの人が付加する人気の特約で、親に万が一のことがあっても子供に学費を残してあげることが可能です。
また、契約者が死亡・高度障害になった際、保険料払込免除に加えて年金の形で毎年保険金が支給される「育英年金」という特約も人気。もちろん学資準備金や満期学資金は保険契約通りに支給されるため、万が一の際に子供に少しでも多くのお金を残してあげられる点が人気のポイントです。
ただし、保険料払込免除特約や育英年金を付加すると、保険料が多少高額になり、返戻率が下がってしまう点に注意が必要です。とは言え、一気に保険料が高額になるというわけではないので、万が一に備えて保険料払込免除特約だけでも付加しておくことをおすすめします。
子供が死亡・病気になった場合
子供を対象とした特約として、入院給付金や手術給付金を付加できるものが人気です。子供が病気やケガで入院・手術をした際に給付金を受け取ることができ、手ごろな医療保障として簡単に付加できる点が人気の理由です。
このような医療保障は、学資保険とは別に子どもを対象とした医療保険に加入することで備えることもできます。しかし、まだ病気リスクの少ないうちからわざわざ医療保険に加入をして備えるよりも、学資保険の加入に合わせて最低限の医療保障を付けておくというのもありでしょう。
ただし、先ほども言った通り特約を付けると保険料が高額になり返戻率が下がってしまうため、保障内容と保険料、返戻率のバランスをよく考えることが重要です。
満期学資金の受け取り年齢が自由に選べる
人気を集めている学資保険は、保険金の受け取り年齢を自由に選べるなど、柔軟に対応できる傾向があります。
学資保険で受け取る満期学資金は、子供の年齢に応じて受給のタイミングを設定することができます。例えば、満期学資金の受け取り年齢を18歳に設定すると、子供が18歳になってようやく学資金が支給されるといった形です。
一般的に、学資保険の満期学資金の受け取り年齢は18歳~20歳ほどに設定されているものが多く見られます。ものによっては、22歳まで受け取り年齢として設定できる保険商品もあります。学資金を受け取るタイミングは、それぞれの家庭の経済状況や将来のプランによって変わるため、なるべく選択肢の多い柔軟な学資保険が人気を集めています。
また、満期学資金以外にも、子供の進学のタイミングに「お祝い金」や「進学準備金」を支給する保険商品もあり、こちらも人気です。最後にまとめて学資金を支給されるか、期間を区切って小出しで支給されるかの違いなので、自分たちにあった方を選ぶと良いでしょう。
10歳・15歳払いなど払込期間が短いのもおすすめ
先ほど少し説明しましたが、学資保険の保険料支払期間は、18歳まで、15歳まで、10歳までなどで設定できます。この保険料払込期間は、10歳や15歳などの短めの期間で設定するのが人気です。
その理由としては、払込期間が短いほど返戻率が高まるため。払い込みの期間が短ければ、その分保険料の積立は早くなり、保険会社も早いうちから多くの金額を運用できます。つまり、保険会社の運用実績が上がるということになり、学資保険の返戻率も高くなるのです。
払込期間のパターンの中でも特に人気なのは、15歳払い。10歳払いだと1回あたりの保険料が高額になってしまいますが、15歳払いだとそこまで負担は大きくありません。また、15歳であれば、大学進学などはまだ迎えていないので、大きな費用がかかる前に払い込みを終えてしまおうと考える人が多いのです。
返戻率だけ見れば、「一時払い」という保険料の払い方が最も返戻率が良くなります。一時払いとは、学資保険を契約した時に必要な保険料を全額まとめて支払ってしまうという払い方を指します。
これは、学資保険に契約する時点である程度の貯蓄が無ければ難しいでしょう。「すでに貯蓄はあるので、お金をそのまま眠らせておくより、利回りの良い学資保険に加入して貯蓄金額を簡単に増やしたい」というような方から人気を集めている方法です。
毎月の保険料が安い学資保険は無理なく貯蓄できると人気
学資保険は、毎月決まった額の保険料を払い込み続けなければいけないため、無理なく保険料を払えるものでないといけません。そこで、人気を集めやすいのが保険料の安い学資保険です。
学資保険の保険料の相場は、0歳~2歳で学資保険に加入し、18歳で満期学資金を受け取る場合だと、1万円ほどが目安。保険料の払込期間を短くすれば、学資金がこれよりも高額になる代わりに、保険料も高額になります。
月々の負担として、1万円はなかなか厳しいところ。特に、0歳~2歳の子供がいる家庭だと、おむつやミルク代など育児費用に何かとお金がかかるため、貯蓄まで手が回らないということもあるでしょう。
保険会社によっては、保険料を5,000円~7,000円に設定した保険商品を扱っているところもあります。保険代理店のスタッフに、「保険料が安い、人気の学資保険が知りたい」と相談すれば、いくつか候補を挙げてくれるはずです。
余裕がなくてなかなか貯蓄ができないという方は、保険料の安い人気の学資保険や共済の学資保険を検討してみましょう。
学資保険は返戻率以外の人気ポイントも確認すべし
今回は、人気の学資保険の特徴を紹介してきましたが、良いなと思えるものはあったでしょうか?
やはり、大きな人気を集めるのは返戻率が高い学資保険ではありますが、返戻率が全てではありません。医療保障が付いていたり、保険料が安かったりと、それぞれの学資保険は契約者のニーズに合わせて設計されています。
お得さだけを考えてただ返戻率の高い学資保険を選ぶのではなく、自分の経済状況や必要な保障内容、子供の将来プランを考えた上で、しっかり選ぶようにしましょう。
もし保険選びに迷った時には、ファイナンシャルプランナー(FP)や保険代理店のスタッフに相談してみるのもおすすめです。人気の学資保険だけでなく、あまり知られていないけれど活用しやすい保険商品などを紹介してくれるはずです。
保険商品のご検討にあたっては、「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり」「約款」などを必ずご覧ください。
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