女性の方が医療保険に加入する際の選ぶ際の押さえておくべきポイントを解説

女性の医療保険の選び方のポイントは?
色々なお客様にお会いすると、こんなご意見をよくうかがいます。「女性特有の病気が保障される保険に入っています」
保険の仕組みから言うと、医療保険に加入していて給付金の支払いに該当すれば保障の対象となります。ご加入内容のわかる資料を見せていただくと、医療保険に特約として女性疾病特約が付加されている保険にご加入だったんです。
要するに女性疾病の特約を付加しているということです。
例:医療保険 日額5,000円
女性疾病特約 5,000円
では、虫垂炎で入院した場合は日額5,000円が給付対象。
帝王切開になり入院した場合は日額5,000円に加えて女性疾病特約5,000円が給付対象となるため、日額が10,000円になるということです。
あくまでも女性疾病特約は上乗せ部分の特約ということです。女性疾病特約を付加していなくても医療保険日額5,000円は給付対象になります。
女性疾病で対象になる入院とは!?
例えば、
妊娠・分娩の合併症(帝王切開、流産、妊娠中毒症など)、乳腺症、乳がん、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮がん、卵巣の機能障害、卵巣のう腫、卵巣がん、
また、甲状腺疾患、鉄欠乏性貧血、慢性関節リウマチ、下肢静脈瘤、胆石症、腎結石・尿管結石等の女性に多い病気も保障の対象になる場合が多いです。
女性疾病の対象となる特約は、加入している保険会社によって異なります。
生活習慣病なども女性疾病に該当する場合もあるのでご加入の保険会社に確認をしていただくといいと思います。
女性疾病特約って必要なの?
これまで担当してきたお客様のケースです。
ケース①
30代女性 2人目のお子様、妊娠後期39週のお客様で逆子が治らず、最終検診日に緊急入院。
そのまま帝王切開となりました。
突然のことだったのですが、出産後病室からお電話を頂き、「今、帝王切開で出産しましたぁ〜」と…。前日に「明日最終検診なんです」と電話でお話ししたばかりだったので驚きを隠せませんでしたが、給付のお手続きをすぐに行い、お客様からは「突然のことだったので給付金を受け取れて助かりました」とのお声を頂きました。
通常、自然分娩の時は入院給付金の対象となりませんが、帝王切開をした場合は、入院給付金と手術給付金の対象となります。
ケース②
30代女性 3人目のお子様を2度流産されてしまい、その度給付のお手続きをさせていただきました。3度目の妊娠の時、胞状奇胎との診断。
妊婦さんのうち約1,000人に1人という確率で起こる異常妊娠です。確率はあまり高くないですが、絨毛がんという悪性腫瘍になるリスクを秘めている病気です。これも女性疾病の対象となりました。
ケース③
40代女性 高熱が1週間続き、体調不良で病院へ行ったが原因不明だった。
高熱が更に続き、ドクターより更年期などの原因もあり女性特有のものだとの診断があり、給付の対象になりました。
女性の身体にも、ステージがあります。
- 【第1ステージ】0歳~10代:生まれて成長するためにエネルギーを使う時期
- 【第2ステージ】10代~30代:成長して妊娠、出産に適した身体で過ごすためにエネルギーを使う時期
- 【第3ステージ】40代~:成長するためでも、産むためでもなく自分にエネルギーを使う時期
このステージごとに心配になる病気が違うんです。
【第2ステージ】
20代:バセドウ病や妊娠、出産関連
20代~30代の女性は甲状腺機能の異常を起こすケースは多いです。
学生から就職、結婚、妊娠、出産とライフステージが変わる年齢なので注意が必要ですね。
30代:妊娠、出産関連、子宮内膜症や子宮筋腫、卵巣のう腫など
20代に引き続き、妊娠、出産関連については注意が必要です。
特に妊娠、出産関連で注意したいのは35歳以上。高齢出産に分類されるため分娩リスクは高くなります。
また、子宮内膜症や子宮筋腫などになる危険性が上がる年代なので注意が必要です。不妊や流産の原因になることもあるため定期的に検診を行うことも大切です。
同じように卵巣のう腫も警戒が必要です。肝臓やすい臓と同じように卵巣も「沈黙の臓器」と言われ自覚症状が出にくいです。
自己管理が大切になってきます。
【第3ステージ】
40代:乳がんなど
子宮筋腫や子宮内膜症、子宮頸がんなどの女性特有の病気が特に心配になる年代です。また、閉経後にかかる人が多くいる乳がんも40代~50代にかけて特に注意が必要です。
40代からは、関節リウマチにかかる女性も多くいます。30代に頑張ってきた身体が悲鳴をあげる時期に突入してくるので、さらに定期的に検診をしていきたい年代です。
50代:乳がん、関節リウマチ、更年期障害など
40代と同じように、50代でも乳がんや関節リウマチにかかる可能があります。
また、第3ステージになり閉経後10年前後でかかるといわれている更年期障害に注意が必要になる年代です。
40代同様、今まで育つために、産むためにとエネルギーを使って酷使してきた身体が悲鳴をあげ、病院にかかる確率が上がっていく年代です。
このように、女性はたくさんのことに身体を使うため、年代ごとにかかる病気が変わってくるわけですね。
まとめ
女性疾病特約は、あくまでも上乗せの特約です。
医療保険に加入していて給付金の支払いに該当すれば保障の対象となります。
ですが、上記にも述べたように女性の身体は酷使されているため、女性特有の病気にかかることも多くあります。
そういう病気に不安があるのであれば、上乗せの特約で備えるのも一つの方法です。
ただし、保険会社によって給付対象になる部分が変わってくるのでしっかり確認することをおすすめします。
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