投資を副業にするには?基礎知識とおすすめの商品タイプを紹介

景気の悪化により、職場での賃金の上昇が見込めず、収入を増やすために副業を検討する人が増加しています。
しかし、人間の体力には限界があります。本業が忙しいと、空いている時間を副業に使うのは難しいものです。無理をして本業に支障が出ては元も子もありません。
仕事で忙しい方に人気なのが、少ない時間でもできる投資です。しかし、投資は資産を大きく増やせる可能性がある一方、お金が減ってしまうリスクもはらんでいます。興味はある方でもなかなかハードルが高く、手を出しづらいのも事実です。
そこで今回は、副業で投資をしてみたい方に向けて、本業の片手間でできる投資について解説します。
「投資は副業になるの?」
「何に投資すればいいの?」
「副業で投資をするならどんなことに注意すればいいの?」
こんな疑問にお答えしていきます。
投資は副業に適している
結論から言うと、投資は副業にはぴったりだと言えます。副業としての投資の特徴と、注意点を4つのポイントにまとめました。
時間と場所に縛られない
ほとんどの金融商品の場合、あらかじめ投資用の取引口座を開設し、証券会社のスマホアプリをダウンロードしておけば、時間と場所を問わずに取引が可能です。
投資というと、一日中パソコンに張り付いて相場を監視しているイメージがあるかもしれません。ですが、そのタイプはデイトレードという特殊な手法での取引で、副業で投資をしたい方にはあまり関係ありません。安心してください。
基本的に、投資はインターネットさえ繋がっていれば場所も時間も問わずに取引が可能です。そのため、忙しいサラリーマンや主婦にも人気の副業となっています。
時間と体力を切り売りしなくていい
副業としての投資の魅力は、少ない時間と労力で資産を増やせること。
一般的な副業は本業の合間や休日に働くものが多く、休みが十分に取れなくなる場合もあります。消耗した体力を十分に回復できず、本業に支障をきたすことも考えられます。
その点、投資は片手間で行うことができるため体力や時間の負担も少なくて済みます。
お金が減る可能性がある
投資を行うのであれば、投入した資産が減少するリスクも頭に入れる必要があります。
副業でアルバイトをする場合は働いた分だけお金になりますが、投資の場合、資産の増え方は運用成績次第です。相場の状況によっては投資した金額が元本割れする可能性もあります。
ですが、基本的に投資商品のリスクと利益は比例します。商品の選び方や買い方によって、ある程度は損失を回避できますので、必要以上に怖がることはありません。
利益を出すためにはある程度知識が必要
投資で利益を得るには、投資する商品に対してある程度知っておかなければなりません。
プロのトレーダー並みの知識は不要ですが、副業と言ってもコンスタントに利益を生み出すには勉強が必要です。投資する金融商品はどんな性質のもので、どんな仕組みで利益を出しているのかを正しく理解する必要があります。
代表的な金融商品の特徴
一口に投資といっても、その種類は非常に膨大です。それぞれ投資対象も違いますし、適した運用方法も異なります。今まで投資をやったことのない方は、どの商品を選べばいいか分からず困ってしまうでしょう。
ここでは、投資商品の中から比較的知名度の高い6種類をピックアップし、それぞれの特徴をご紹介します。
不動産
不動産投資は、その名の通り不動産に対して投資を行います。土地やマンションなどを購入し、賃貸経営や売買で利益を出すものが代表的です。電車の中吊り広告などでよく見かけるのではないでしょうか。
投資としての知名度は高く、資産作りのために手を出す人が多いのですが、以下の三つのデメリットがあります。
- 利益の出る不動産の見極めが難しい
- 売買に不動産業者の意向が介在しやすく自分で判断できない
- 初期投資が莫大でリスクが高い
不動産投資は、運営に成功すれば長期にわたり安定した収入を得られます。しかし、物件の購入にはローンを組む場合が多く、どうしても運用に高いリスクがつきまといます。物件選びも難易度が高いため上級者向きの投資です。そのため気軽な副業としては不向きです。
仮想通貨
仮想通貨は、実体の存在しないデジタルデータ上のお金の事です。通常の通貨と異なるのは、特定の国や金融機関が発行していないこと、貨幣や紙幣といったお金としての実体が存在しないことです。
相場の変動が激しく、短期間で莫大な利益を出せる可能性を秘めていますが、同じだけ急落の危険もあります。そのため投資商品としてはハイリスク・ハイリターンの部類です。
何に投資しているのか分かりづらく、相場も読みにくいので、初心者にとってはギャンブルとしての性質が強くなります。
投資信託
株や債券などの複数の金融商品を少量ずつパック販売しているのが投資信託です。
様々な種類のお菓子が入ったファミリーパックのようなもので、一つの投資信託に複数の商品が含まれています。その性質上個別の商品の暴落に強く、長期の積立投資に適した商品です。
大損する危険の少ない安定した金融商品ですが、同時に大幅な値上がりもあまり期待できません。そのため短期決戦の投資には不向きです。
個別株
株は、各企業のオーナーとしての権利を細かく分割して販売しているものです。株式会社の資金調達の手段となっており、取引所で売買される金融商品の一つです。
保有数や業績に応じて年に1〜2回配当金がもらえるほか、企業によっては株主優待も出るため長期保有のメリットがあります。
一方、相場の変動が激しい場合は売買でも利益を得ることができますので、短期・長期どちらでも選択肢に入るオールラウンダーと言えます。
なお、どの株を購入するかは、企業の業績や国際情勢など、様々な情報を分析して判断することになります。知識をつけた上で銘柄を選び、売買のタイミングを見計らうことが重要です。
個別債券
債券は、国や企業などに資金を貸し、その権利を有価証券化したものです。返済期日までの利子が得られるほか、満期になると貸し付けた金額が全額戻ってきます。金融商品の一種ですので、株のように売買することも可能です。
長期保有が前提であれば手堅い投資方法ですが、貸付先の経営破綻や倒産によりお金が戻ってこなくなる可能性があるため注意が必要です。
外国為替証拠金取引(FX)
異なる国の二つの通貨を為替相場に応じて両替し、相場の変動によって利益を出す投資商品です。
また、外貨を長期保有することによって日数に応じてスワップポイントと呼ばれる利益を得ることも可能です。
信用取引により、用意した証拠金より大きな金額を売買可能ですが、その場合は損失も大きくなるので注意が必要です。
投資の目的によって選ぶ商品は変わってくる
副業で投資をするといっても、副業の目的は人によって様々です。
- 日々の生活に今より少し余裕を持ちたい
- 老後の蓄えを準備しておきたい
- 子供の進学費用を作りたい
など、ケースによって目標は異なるでしょう。
投資は、「いつまでに」「いくら欲しいのか」によって選ぶ商品が変わってきます。10年単位の長期で利益を生みたいのであれば、利回りが低めの手堅い商品を選ぶことになります。
逆に、短い期間で大きな利益を手にしたいのであれば、高いリスクを容認して強気の投資が必要です。
投資を始める前に、まずその目的を明らかにしておきましょう。
目的別金融商品の選び方
先ほど、金融商品の中でも代表的なものを6種類ほどご紹介しました。この中で、投資初心者が、副業として片手間で取引できるのは以下の4種類です。
- 個別株
- 投資信託
- 債券
- 外国為替証拠金取引(FX)
それぞれ投資期間別に分類してご紹介します。
短期集中型の投資商品
1年以下の短期間で利益を得るには、ある程度リスクを許容しての投資が必要となります。先ほどご紹介した4種類の中では個別株とFXが該当します。
時間のかかる積立投資ではなく売買による差益を狙うことになりますので、確実に利益を出すには相場を読み取りピンポイントでの取引が必要となります。
個別株には、単元株数と呼ばれる売買単位が決まっています。
日本マクドナルドを例に挙げた場合、単元株数は100株。2019年8月7日の終値が4,940円ですので、この段階では最低でも50万円近くの資金が必要となります。
単元株数は企業によって異なり、1株からでも購入可能な銘柄もありますが、場合によってはある程度まとまった資金が必要になることを覚えておいてください。
指値注文・逆指値注文によるリスク対策が可能
株やFXには、価格を指定して売買を行う指値注文・逆指値注文という注文方法があります。あらかじめ「○○円になったら売る/買う」と注文しておくもので、チャートを見ていないタイミングで大きく値動きした場合に備えることができます。
このため、副業として限られた時間の中でも取引が可能となっています。
長期晩成型の投資商品
数十年単位で利益をだすことを目標にする場合、先述の4種類の中では、投資信託・債権・個別株が選択肢に入ってきます。
基本的には積立や長期保有によって出た利益を同じ商品に再投資し、徐々に取引規模を増やすことで資産形成を行います。
資産を増やすのに時間をかけられるという強みがありますので、リスクを低く抑えて比較的安全に運用することができます。
長期型投資は放置が可能
長期晩成型の投資商品は、購入後は利益が出るのを待つことになりますので、保有中はほとんどやることがありません。たまに相場の値動きを確認する程度になりますので、忙しい方でも手間をかけることなく投資することが可能です。
副業であることの強みを生かして投資する
副業投資の何よりの強みは、投資による収益の他に本業のお給料があることです。投資で損をする可能性があっても、生活していくだけの資金は確保されていますので、比較的冷静に運用を行うことができます。
余剰資金で投資する
投資に回すお金は、生活に対する必要経費を除いた余剰資金から出します。投資を生活のかかったギャンブルにしないためにも、生活費と貯金は確保しておきましょう。
もし、貯金がほとんどない状態で投資を検討しているのであれば、まずはアルバイトなど、確実にお金になる副業で資金を作ってから始めることをおすすめします。
焦って結果を出そうとしない
積立投資や長期保有に対して言えることですが、長期間運用することが前提の投資では、短期での収益はあまり当てになりません。
目先の損益にとらわれると長期的な利益を取り逃がしてしまいますので、長い目で見て運用していくようにしましょう。
まとめ
以上、本業の片手間でできる副業としての投資と、投資商品の選び方をご紹介しました。
投資商品を選ぶ場合、最も重要になるのは目的に合った商品を選び、その商品の仕組みを理解することです。
目標と異なる商品はいくら運用を頑張っても望むような利益は出ないでしょうし、仕組みのわからない投資商品を選んでしまった場合も運用はスムーズには行かないでしょう。
まずは、自分がなんのために副業をしたいのかを考え、それに合った商品を選んでください。
保険商品のご検討にあたっては、「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり」「約款」などを必ずご覧ください。
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