借金問題を解決するために、あらゆる策を講じても難しいこともゼロではありません。その際に、自己破産の手続きを進めることも一つの判断として念頭に置いておきましょう。
そこで今回は、自己破産によるリスクと対処法について解説していきます。メリット・デメリットなども紹介するため、借金問題に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
自己破産により生じるリスク・家族への影響
クレジットカードが作れない
自己破産をすると、一定期間クレジットカードを新しく作ることができません。自己破産手続き完了後10年ほど経過すれば、新規のクレジットカードを作れるようになります。
つまり、何を購入するにしても一定期間は現金のみになると理解しておきましょう。
ローンが組めない
自己破産をすると、信用情報に名前などの情報が記載されます。信用情報にキズが付くため、各種ローンが組めなくなる点はリスクと言えるでしょう。
借り入れができない
自己破産をしてからお金が必要で借り入れがしたいとき、銀行や消費者金融などに借り入れの申し込みをしても、審査に通ることはほぼありません。
期間にして約10年経過すると信用は消えるため、それ以降は新規の借り入れができる状態になります。
子どもへの影響もあり得る
自己破産していることは家族へ対して内緒にできます。もちろん自己破産の事実を話さない限り子どもが知る可能性は低いでしょう。
しかし、持ち家の場合には手放す必要があるため、引っ越しや転校など子どもへの影響もゼロではありません。
また、自己破産者の名義で学資保険に加入して解約返戻金が20万円以上になる場合、価値ある財産として没収される可能性があります。
奨学金や教育ローンなどの借り入れが難しい
自己破産をすると、国の教育ローンである奨学金や民間の教育ローンを借りることは難しいです。
ただし、奨学金の保証人欄に自己破産をした親の名前は記載できないため、家族のなかで自己破産者でない人、あるいは保証機関に依頼することになります。
自己破産により生じるリスクへの対処法
事故情報が消えることを待つ
自己破産による信用情報などへの掲載期間は約5年~10年です。債務整理の種類で掲載期間は異なりますが、自己破産の場合は10年と考えておきましょう。
なお、自己破産決定から10年経てば事故情報は消えるため、各種ローンが組めないといったリスクも解消されます。
ローンを組むための頭金をある程度用意する
自己破産をすると新たなローン利用は大変難しいですが、頭金を多めに用意することで解消される可能性があります。
住宅ローンに申し込む場合、完済の年齢が重要視されるため、なるべく80歳以下で完済できるようにすることがポイントです。そのためには頭金を少しでも多くして完済年齢を下げましょう。
利用履歴を作っておく
自己破産後はクレジットカードを新規で作成できませんが、5年~10年すると作成できるようになります。ただし、信用情報から情報が消された際は履歴が白紙の状態です。
まずは利用履歴を作り信用度を上げるため、継続的にクレジットカード等を利用しましょう。
自己破産のリスクに関する8つの誤解
誤解①近所の人に知られる
自己破産をすると官報に情報が掲載されるため、周囲にバレてしまうことを懸念する人は少なくありません。しかし、これに関して知られるリスクは極めて低いと言えるでしょう。
職業上・趣味などで官報を閲覧する人はいるため、決してバレる可能性はゼロではありませんが、知られる確率的には少ないと理解しておきましょう。
誤解②賃貸契約が解除になる
自己破産をすると、その人の持ち家は処分の対象になります。しかし、賃貸物件に住んでいる場合は契約解除になることはありません。
以前は自己破産をした人に対して大家は退去させることができていましたが、法改正をしてからは退去させられなくなっています。
誤解③会社をクビになる
自己破産をしても、勤務している会社をクビにはなりません。仮に会社に対して自己破産の事実を知られた場合でも、それを理由に解雇を言い渡すことはできないのです。
ただし、職業制限があるため弁護士や公認会計士などの士業、古物商、警備員などに就いている人は、注意しましょう。
誤解④二度とローンを組めなくなる
自己破産をして二度とローンを組めなくなることはありませんが、金融事故情報として個人信用情報機関に登録されるため、一定期間は利用できないと理解しておきましょう。
誤解⑤家財道具をすべて没収される
家財道具をすべて没収されることはありません。自己破産は価値ある財産は処分されますが、生活に必要なものは没収されない決まりになっています。
誤解⑥年金を受け取れなくなる
自己破産をしても年金を受け取ることは可能です。たとえ自己破産をしても、公的年金や企業年金などは法律によって差し押さえが禁止されています。
誤解⑦選挙権を失ってしまう
自己破産をしても選挙権は失いません。選挙権は18歳以上のすべての日本国民に与えられたものです。
憲法によって定められているものなので、たとえ自己破産をしたからといい剥奪はできるものではありません。
誤解⑧生活保護の申請ができなくなる
自己破産をした後、借金がゼロになったにも関わらず生活の立て直しができない場合、生活保護を申請することは可能です。また、生活保護を受けている人でも自己破産の手続きはできます。
そのため、生活保護を受けているからといい自己破産を躊躇することはありません。ただし、自己破産後の生活が苦しくても、一定以上の収入があれば生活保護は受けられません。
自己破産は弁護士への相談がおすすめ
自己破産の手続きをする際は、法律の専門家である弁護士に依頼することがおすすめです。
- 債権者からの取り立てがおさまる
- 借金を帳消しにできる可能性がある
- 借金苦から解放され生活を立て直せる
債権者からの取り立ては、自己破産を弁護士に依頼した時点でなくなります。依頼を受けた時点で債権者には受任通知が送付されるため、法的な効力により取り立てが禁止されるのです。
取り立てがストップすることで、金銭的だけでなく精神的に追い詰められることもなくなり、非常に気持ちが楽になるでしょう。
その点、弁護士に依頼をすれば書類作成や資料の提出などすべて代行してくれるため、債務者側は何もせずに弁護士からの連絡を待つだけです。
さらに、弁護士が間に入ることで法的な知識を活かし、借金ができた理由や支払いが困難な理由など、自己破産が通りやすいよう裁判所に対してきちんと説明してくれます。
相談無料!自己破産におすすめの弁護士・司法書士事務所
1サンク総合法律事務所
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借金問題の相談実績は月600件以上。十分な相談実績があるため、安心して任せることができます。
サンク総合法律事務所の初期費用は0円です。費用を分割して支払うことも可能なので、今手元にお金がないと不安な方も相談しやすいでしょう。
所在地 | 〒104-0032 東京都中央区八丁堀4-2-2 UUR京橋イーストビル2階 |
対象地域 | 全国 |
対応業務 | 債務整理、任意整理、過払い金請求、個人再生、自己破産など |
対応時間 | 24時間365日(メール) |
任意整理 費用(税込) | 着手金:1件55,000円 報酬金:1件11,000円 減額報酬:11% 過払い金報酬:回収額の22% |
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2東京ロータス法律事務所
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所在地 | 〒110-0015 東京都台東区東上野1丁目13-2成田第二ビル2階 |
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対応業務 | 債務整理、任意整理、過払い金請求、個人再生、自己破産など |
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3ひばり(旧名村)法律事務所
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4弁護士法人・響
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対象地域 | 日本全国 |
主な対応業務 | 任意整理、過払い金返還請求、個人再生、自己破産 など |
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5もりた法務事務所
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所在地 | 〒230-0051 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央4-29-17 第10下川ビル607号 |
対象地域 | 日本全国 |
主な対応業務 | 任意整理、過払い金請求、個人再生、自己破産 |
対応時間 | 24時間365日(web) |
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6はたの法務事務所
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対応業務 | 債務整理、任意整理、個人再生、自己破産、過払い金返還請求など |
対応時間 | 無料相談ダイヤル:平日8時半~21時半、土日祝日8時半~21時 WEB相談受付時間:24時間365日 |
任意整理 費用※ | 着手金:0円 報酬金:1社20,000円〜 減額報酬:10% 過払金報酬:回収額の20% 10万円以下の場合は12.8%(別途1万円の計算費用が必要) |
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7アース法律事務所
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所在地 | 〒105-0004 東京都港区新橋1-17-8TKK新橋ビル8階 |
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対応業務 | 債務整理、任意整理、過払金返還請求、個人再生、自己破産など |
対応時間 | 10:00〜19:00(土日祝含む) |
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8新大阪法務司法書士事務所
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所在地 | 〒533-0033 大阪府大阪市東淀川区東中島1-20-12-518 |
対象地域 | 全国どこでも可能 |
対応業務 | 過払い金返還請求、任意整理、個人再生、自己破産など |
対応時間 | 平日:9:00〜19:00 |
任意整理 費用(税込) | 着手金:11,000円~ 報酬金:11,000円~ 過払い基本報酬:33,000円 過払い成功報酬:過払額の22% ※訴訟の場合は過払額の27.5% |
無料相談 | 可能 |
9債務Lady
- 女性スタッフが対応
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所在地 | 〒533-0033 大阪府大阪市東淀川区東中島1-20-12-518 |
対象地域 | 全国どこでも可能 |
対応業務 | 債務整理、任意整理、過払い金請求、個人再生、自己破産など |
対応時間 | 平日:9:00〜21:00 土:9:00〜12:00 |
任意整理 費用(税込) | 着手金:11,000円~ 報酬金:11,000円~ 過払い基本報酬:33,000円 過払い成功報酬:過払額の22% ※訴訟の場合は過払額の27.5% |
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費用で比較!安いおすすめ弁護士・司法書士事務所ランキング
弁護士・司法書士に相談するなら、何度でも相談が無料だと、相談がしやすくて嬉しいですよね。
そこでここからは、債務整理におすすめな弁護士・司法書士事務所の中でも、何度でも相談が無料な事務所だけをピックアップして、費用が安い順にご紹介します。
費用の安さは、各事務所の着手金を比較して、そのほか相談のしやすさを比べられるように、
- 相談・依頼の対象地域
- 出張相談にかかる費用
- 弁護士・司法書士事務所の営業日
の3つのポイントを比較しました。
はたの法務事務所
費用のポイント
着手金 | 無料 | 基本報酬 | 1社2万円〜 |
減額報酬 | 10% | 分割払い | ◯ |
※費用は公式サイト参照
はたの法務事務所は、着手金が無料です。過払い金があるかどうかの調査も、無料で行ってくれます。
手持ち金がなくても相談月の支払いからストップでき、費用は分割払いが可能と、現在手元にお金がなくて困っている方には、相談しやすい司法書士事務所です。
相談のポイント
無料相談 回数 | 何度でも | 対象地域 | 全国 どこでも |
出張費用 | 無料 | 土日対応 | 可(無料) |
はたの法務事務所は、全国各地どこでも無料で出張相談してくれます。
メールでのお問い合わせは24時間OK。電話は女性・男性別に専用のダイヤルがあり、土日祝日も8時半〜21時の間受け付けています。
もりた法律事務所
費用のポイント
着手金 | 11,000円〜 | 基本報酬 | 11,000円〜 |
減額報酬 | 11% | 分割払い | - |
もりた法律事務所は、債務整理に特化している法律事務所です。借金返済で苦しい状況を解決へと導いてもらえます。また、迅速な対応と早期着手してもらえるため、お急ぎの方におすすめです。
相談のポイント
無料相談 回数 | 何度でも | 対象地域 | 全国 どこでも |
出張費用 | - | 土日対応 | - |
もりた法律事務所では、匿名での相談が何度でも無料です。さらに、24時間365日webから相談することができます。
家庭や仕事の事情を加味して、一人ひとりに最適な解決方法を提案してもらえるでしょう。
東京ロータス法律事務所
費用のポイント
着手金 | 22,000円 | 基本報酬 | 22,000円 |
減額報酬 | 11% | 分割払い | - |
※費用は税込表示、1件につきの価格
東京ロータスに任意整理を依頼する場合、上記の費用のほかに、諸費用として1件につき5,500円(税込)がかかります。
司法書士ではなく、弁護士に依頼しなければならない場合は、東京ロータス法律事務所がおすすめです。
相談のポイント
無料相談 回数 | 何度でも | 対象地域 | 全国 (要相談) |
出張費用 | - | 土日対応 | 可 |
東京ロータス法律事務所では、メールや電話での相談も可能で、通話料は無料です。
全国からの相談に対応してくれるようですが、自己破産や個人再生を依頼する場合は、来所が必要になるため注意をしましょう。
ひばり(旧名村)法律事務所
費用のポイント
着手金 | 22,000円 | 基本報酬 | 22,000円 |
減額報酬 | 11% | 分割払い | ◯ |
※費用は税込表示、1件につきの価格
ひばり(旧名村)法律事務所も、上記費用の他に、経費として1社5,500円(税込)がかかります。
相談のポイント
無料相談 回数 | 何度でも | 対象地域 | 全国 どこでも |
出張費用 | - | 土日対応 | 不可 |
ひばり法律事務所は、全国各地どこからの相談・依頼にも対応しています。
まずは、相談予約フォームか電話で問い合わせてみましょう。電話の場合、土日祝日は定休日なので注意が必要です。
そもそも自己破産とは?
自己破産とは、裁判所に借金の返済が不可能であることを認めてもらう手続きです。裁判所が認めた場合、債務は免除されます。
裁判所に対して破産申立書を提出し、免責許可をもらわなければいけません。なお、支払いが不能であるという状態は、簡単に言うと現在の金銭状況では借金を返せないことを意味します。
支払い不能かどうかは裁判所が判断するため、いくら自分のなかで返済不能と考えていても、免責許可が降りない場合があることも理解しておきましょう。
自己破産をするメリット
借金苦から解放されるために、自己破産を検討する人は少なくありません。では、自己破産をするとどういったメリットがあるのでしょうか。
借金がなくなる場合がある
自己破産をして支払い不能であることを裁判所に求められた場合、それまでの借金がゼロになります。毎月の借金返済が無くなるので、返済に追われることもなくなるでしょう。
自己破産をすることで、毎月返済に充てていたお金は今後自分のために活用できます。なお、税金等の債務は除かれるため事前に知識として把握しておいてください。
取り立て・催促がストップする
自己破産の手続きを開始すると、借金返済の催促や取り立ての連絡がストップします。弁護士に依頼すると、受任通知が債権者に送られるためです。
借金を抱えていると返済に追われることはもちろん、取り立てや催促という恐怖におびえる日々を送ります。決められた支払日に返済が遅れると、債権者から頻繁に連絡が来るのです。
生活に必要な財産は残る
自己破産をすれば価値ある財産は処分されますが、該当するものは以下のような高額な財産のみです。
- 99万円を超える現金
- 20万以上の預貯金
- 不動産
- 退職金(見込み額が160万円を超えた場合)
自己破産をしてもすべての財産を失うのではなく、生活に必要だと思われる財産は処分されません。
きちんと生活を送れるだけの財産は手元に残るため、一文無し・家具などもすべてなくなるといった事態には陥らないのです。
保証人になっていない限り家族に影響はない
債務整理をするにあたって、家族への影響を心配する人は少なくありません。その点について、実は自己破産をしても家族に返済の義務が移行するなどの迷惑が掛かることはありません。
そのため、仮に家族が借金の保証人になっている場合は、債務者が自己破産によって借金ゼロになっても保証人には返済義務が残るため注意しなければいけません。
借金苦から解放され精神的に楽になる
自己破産の手続きが完了すれば、税金等の債務を除いた借金が法的に無くなります。そのため、毎月返済に追われていた借金苦から解放されるのです。
自己破産の手続きをするまでは、毎月の返済日までにどのようにお金の調達をしようか悩み、精神的に辛い思いをしていた人はほぼ全員と言っても過言ではありません。
自己破産をするデメリット
自己破産をすると、借金が免除されるという大きなメリットがあります。しかし、その一方で手続きを進めることによるデメリットもあるのです。
手続きを開始してから気付いては手遅れになるため、事前にリスクについて把握しておきましょう。
一定の価値がある所有物を失う
自己破産をすると、生活に必要なもの以外の財産は取り上げられます。例えば、テレビを2台持っている場合、1台は処分の対象です。つまり、生活に不要と判断される財産は処分されます。
なお、裁判所の判断にもよって維持できるもの・できないものが変わってくる場合があります。
事故情報としてブラックリストに載る
自己破産は金融事故に該当するため、手続きをすることで事故情報として個人信用情報機関に登録されます。これが、いわゆるブラックリストです。
ブラックリストに載ると社会的信用を著しく欠いてしまうため、日常生活においてさまざまな支障をきたします。
- 各種ローンの審査に落ちやすい
- 新たな借り入れができない
- クレジットカードを所持できない
ブラックリストに載ることで信用を大きく損なっているため、各種ローン審査に通過することは難しいです。ローンを組んでも、毎月きちんと返済できる信用のないことが原因となります。
また、クレジットカードも所持できないため、現代のキャッシュレス社会に対応できなくなります。
官報に掲載される
官報は国の機関紙で、新聞のようなものです。自己破産をすると、官報に情報が掲載されます。記載されるタイミングは合計2回となり、破産手続きが始まったときと破産が決定したときです。
- 裁判所での事件番号
- 自己破産した人の住所
- 氏名
- 決定した日付
- 内容
- 自己破産が決定した理由
- 免責意見申述期間
- 自己破産を決定した裁判所名
周囲の人に自己破産をしたことがバレる可能性は少ないですが、職業によっては閲覧する人がいます。そのため、知られてしまうリスクもゼロではありません。
職業制限がある
自己破産の手続きを開始すると、手続きが完了するまで一定の職業に就くことができません。
- 弁護士・税理士・司法書士・公認会計士などの士業
- 古物商
- 警備員
- 宅地建物取引主任者
- 生命保険募集人
該当しない場合は特に影響はありませんが、職業制限にあたる仕事に就いている人は注意しましょう。
まとめ
この記事では、自己破産によるリスクと対処法や、手続きをすることによるメリット・デメリットなどを紹介しました。
自己破産は借金免除の可能性があるため、手続きをすることで生活の建て直しが図れる点は大きなメリットです。しかし、一方で金融事故を起こすことになるためデメリット・リスクもあります。
クレジットカードが作れない、ローンが組めないなど、日々の生活に支障をきたしかねないため、手続き前にはきちんと把握しておきましょう。
自己破産を検討している場合は、弁護士への相談がおすすめです。
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